きょうの国内市況(7月5日):株式、債券、為替市場

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●日本株下落、米中関税発動後の景気警戒-全業種安い、小型株下げ顕著

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  東京株式相場は下落。米国による対中国の追加関税発動期限が6日に迫り、通商摩擦が景気や企業業績に与える影響が不安視された。電機など輸出株、非鉄金属や石油など資源株、商社株など景気敏感セクター中心に東証1部33業種は全て安い。東証1部銘柄の9割が下げた。

  TOPIXの終値は前日比17.05ポイント(1%)安の1676.20と反落し、3月26日以来の安値。日経平均株価は170円05銭(0.8%)安の2万1546円99銭と3月5日以来の4日続落で、一時は2万1500円も割り込むなど4月4日以来の安値。

  三井住友アセットマネジメント株式運用グループの平川康彦シニアファンドマネージャーは、「米中追加関税の発動が不可避の情勢になってきたため、投資家が日本株のロングポジションを現物中心に解消する動きが出ている」と指摘。もともとグローバルな景気循環が下向きになってきている中、通商問題の深刻化で下向き角度が大きくなりかねず、「株価が割安に見える元となる今期1株利益が本当に確かなのか確信が持てないため、6日を通過しても市場全体が大きく反転するイメージが持ちにくい」と言う。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、非鉄金属、小売、電機、ゴム製品、卸売、その他金融、海運、陸運が下落率上位。売買代金上位では、中国・台湾での販売苦戦が懸念された良品計画、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を下げた太陽誘電、2019年5月期の業績計画が市場予想を下回ったアスクルが安い。良品計画の中国苦戦の連想でファーストリテイリング、資生堂など化粧品銘柄も下げた。半面、通商摩擦の影響は相対的に小さいと野村証券が指摘したコマツは堅調。

  東証1部の売買高は13億9609万株、売買代金は2兆2565億円。値上がり銘柄数は185、値下がりは1883、全体の91%が下げた。

●超長期債が上昇、30年入札好調でフラット化圧力-米中貿易懸念も支え

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  債券相場は超長期債を中心に上昇。この日に実施された30年利付国債入札の結果が好調だったことを受けて買い圧力が強まり、利回り曲線にはフラット(平たん)化圧力が掛かった。

  現物債市場では新発20年物の164回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い0.475%、30年物58回債利回りは2bp低い0.67%、新発40年物の11回債利回りは3bp低い0.805%といずれも2016年12月以来の低水準を付けた。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、30年入札について、「イールドカーブの形状に加え、グローバルに株が下がって海外金利が低下する環境にある中で、買わざるを得なかった。もろもろ加味するとベストなタイミングでいい結果になった」と指摘。「投資家の需要が強く、金利が低いところで決まったこともあり、落札できなかった分、やむを得ず超長期のほかのセクターを買う動きもあったとみられる」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比変わらずの150円94銭で取引開始。午後には好調な30年入札の結果を受けて一時は150円99銭と、中心限月で6月1日以来の高値を付け、結局は1銭高の150円95銭で引けた。

  財務省が実施した30年利付国債入札の結果は、最低落札価格が99円85銭と、ブルームバーグがまとめた予想中央値の99円75銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.01倍と2012年以来の5倍台に乗せた。前回は4.22倍。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は5銭と、前回の7銭から縮小した。

  
●ユーロが上昇、イタリア財務相発言受けて買い戻し-ドル・円は小反発

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  東京外国為替市場でユーロが大半の主要通貨に対して上昇。イタリア新政権のトリア財務相がユーロ離脱を誰も望んでいないと発言したことを受けて、ユーロの買い戻しが優勢となった。ユーロ・円相場の上昇に伴い、ドル・円相場は小反発した。

  午後3時53分現在のユーロ・ドル相場は前日比0.4%高の1ユーロ=1.1707ドル。一時1.1711ドルまでユーロ高・ドル安が進み、6月26日以来となる1.17ドル台を回復した。ユーロ・円相場は同時刻現在、0.5%高の1ユーロ=129円45銭。一時129円52銭までユーロ高・円安に振れた。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「『ユーロ離脱したいと誰も望まず』とイタリア財務相が発言したとの報道を受けてユーロが買い戻された」と説明した。

  ドル・円相場は同時刻現在、0.1%高の1ドル=110円57銭。午後に入って110円29銭まで下落した後、ユーロ・円の上昇に連れて一時110円70銭まで上昇した。

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