米国と貿易戦争になれば「深刻」-世界的危機招く恐れ:メルケル独首相

  • 欧州車に高関税賦課なら鉄鋼・アルミに対するより「はるかに深刻」
  • 下院で演説、EUと米国の月内合意に向けた取り組みを支持

ドイツのメルケル首相

Photographer: OMER MESSINGER/AFP
Photographer: OMER MESSINGER/AFP

ドイツのメルケル首相は4日、米国が欧州の自動車に高関税を賦課すれば鉄鋼やアルミニウムに対するものより「はるかに深刻」になるとして、貿易戦争になった場合の影響を警告、世界的な金融危機のような事態が再来する恐れをかき立てた。

  首相は連邦議会(下院)での演説で、トランプ米大統領がちらつかせる米国向け欧州輸出車への関税賦課について、今月中の合意を目指す欧州連合(EU)と米国の取り組みを支持。「助け合いの精神に基づく多国間の協力がなければ、痛みはあったものの、世界の金融危機はあれほど迅速には決して解決されなかっただろう」と述べ、「これこそが必要だ」と付け加えた。

  メルケル首相の発言は、トランプ大統領が批判する戦後の国際体制を欧州最大の経済大国のリーダーとして守る決意を強調するものだ。首相はまた、サービスを含めれば米国の対EU貿易収支は黒字になるとも説明。「あつれきが戦争に発展しないよう、これを鎮めるあらゆる努力を試みるべきだ」と呼び掛けた。

原題:Merkel Raises Specter of Financial Crisis in Trade-War Warning(抜粋)

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