【個別銘柄】半導体とFA関連が大幅安、Fリテイリ下落、大東建高い

更新日時
  • 中国の裁判所が米マイクロン販売に仮差し止め命令、FAに貿易摩擦警戒続く
  • Fリテイリはユニクロ販売苦戦、大東建は受注挽回へ

4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  半導体関連:東京エレクトロン(8035)が前日比4.4%安の1万7740円、SUMCO(3436)が4.7%安の2152円、アドバンテスト(6857)が4.3%安の2189円、ディスコ(6146)が3.9%安の1万8200円、SCREENホールディングス(7735)が4.2%安の7570円など。台湾の聯華電子(UMC)の発表によると、中国の裁判所は特許侵害を巡り、半導体メモリーの米マイクロン・テクノロジーの販売に仮差し止め命令を出した。マイクロン株は3日の米国株市場で5.5%安と急落。SMBC日興証券は、いわゆる米中貿易戦争の中での一幕と考えられ、半導体および半導体製造装置セクターにはややネガティブとの見方を示した。

  ファーストリテイリング(9983):2.2%安の4万8730円。6月の国内ユニクロ既存店売上高は前年同月比4%減と2カ月連続で前年実績を下回った。気温の低い日が多く夏物商品の需要が弱まった。野村証券は5月の2.7%減収からさらにモメンタムが低下した、増収だった良品計画やアダストリアなど専門店各社との比較も弱い結果と指摘した。6月は気温がやや低めに推移したが、同業他社と比較して気温に対し敏感に影響を受けやすい商品特性を持つことによる影響が大きいとも分析。

  FA関連:SMC(6273)が5.9%安の3万7730円、安川電機(6506)が5.8%安の3720円、平田機工(6258)が6.5%安の6940円など。立花証券の島田嘉一アナリストは、米中貿易摩擦問題への警戒が続き、景気敏感株の代表とみられているロボット関連が売りのターゲットになっていると指摘。目先は6日に米国の対中関税発動があり、どんな展開になるか見通せない、米中の報復関税が過熱すると世界景気を冷やしかねず中国企業の設備投資が停滞するリスクがある、一番マイナスのインパクトが大きいとの見方も示した。

  リクルートホールディングス(6098):2.6%安の3007円。UBS証券は投資判断「売り」、目標株価2900円で調査開始。国内人材募集の増収率低下に加え、海外人材派遣のマージン改善幅を限定的と予想するほか、HRテクノロジーの成長率低下は避けられないと指摘。人材領域の増収率減速を見込むのは、求人広告最大手であることから売り上げシェアの伸び代が限定的、Indeedとの社内競争の激化、求人広告市場が既にピークアウトしたとみるため。

  大東建託(1878):3.6%高の1万8200円。3日に公表した建設事業の6月受注高は前年同月比4%減と3カ月連続のマイナス。野村証券は、4月から主力の2バイ4工法賃貸住宅で4ー5%程度値上げしており、数量的には金額以上に停滞とみている。2016年秋ごろから注力する新規顧客向け営業の成果は見えてきていないが、採算性の悪化が継続する可能性は限定的と指摘。6月の建築営業人員は5月末に比べ171人(5.3%)増の3428人となり、今後の受注挽回は可能とした。

  スシローグローバルホールディングス(3563):7.7%高の6990円。6月のスシローの既存店売上高は前年同月比13.1%増だった。既存店の前年比プラスは8カ月連続で、伸び率は5月の6%増から2倍以上に拡大した。みずほ証券では、手元にデータのある2013年10月以降で初めて2桁増収を達成し、ポジティブな印象と指摘。5月30日から6月10日までの創業祭第2弾、15日から7月1日までの創業祭ファイナルなど積極的なフェア実施が寄与したとみている。

  ユナイテッドアローズ(7606):5%高の4100円。6月の既存店売上高は小売・ネット通販の合計で前年同月比11.9%増だった。気温上昇で夏物需要が活発化、月中のVIP顧客向けセール、下旬からのハウスカード会員向けの先行セールも好調だった。SMBC日興証券は、トレンドや気温対応力の高いマーチャンダイジング(MD)が奏功し好調だったと評価。MDは新商品の企画確定前に店舗の声を反映する体制が商品精度の上昇につながっている、とも推察した。

  レカム(3323):1.7%高の292円。子会社のレカムビジネスソリューションズが3日付で、中国の新興企業向け市場「新三板(全国中小企業股份転譲系統)」に株式を上場することが承認されたと4日午前に発表。上場に伴い中国国内での知名度を向上させ、同国企業へのLED照明販売やBPOサービスを展開することを検討。また、中国国内企業のM&Aで株式交換を用いることができるようになるとしている。

  ヤマシタヘルスケアホールディングス(9265):15%高の1671円。18年5月期の営業利益速報値は3億7300万円と従来計画の2億4000万円から56%上振れた。医療機関向けに医療材料の物品管理・供給を行うSPD契約施設で医療機器消耗品の売り上げが順調に増加、低侵襲治療分野での内視鏡備品、サージカル備品の売り上げが予想を上回ったことを反映。昨年6月にグループ化したトムスで透析分野機器が想定以上だったことも織り込んだ。1株19円としていた期末配当を25円に上積み。

  アークランドサービスホールディングス(3085):5.9%安の2125円。カツ丼専門店「かつや」(直営店)の6月の既存店売上高は前年同月比3.5%減だった。客単価は0.9%増の一方、客数が4.3%減。前年比マイナスは2カ月連続で、減少率は5月の1.4%から拡大した。 

  ニプロ(8086):3.5%高の1344円。発行済み株式数の2.4%、50億円を上限に自社株買いを行うと3日に発表。取得期間は4日から12月28日までで、株主還元の充実と資本効率の向上が目的。

  ロジザード(4391):4日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)した。公開価格900円に対し2.3倍の2070円買い気配で終了。クラウド倉庫管理システム(WMS)の「ロジザードZERO」、百貨店やショッピングモールの店舗在庫をクラウド管理する「POSピタ」などを開発、提供。18年6月期の売上高は前の期比23%増の13億1900万円、営業利益は53%増の1億3600万円、1株利益は30.24円だったもよう。筆頭株主はシステムコンサルティングのフューチャー(4722)。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE