キャリア20年のベテラン運用者、中国株を全て売却-貿易摩擦を懸念

  • キングスミードのフー氏、下落を見込み中国株への投資から撤退
  • 中国の株価指数は2016年1月のパニック売り以来の水準に近づく
キャリア20年のベテラン運用者が初めて中国株を売却した理由

アジアでロング戦略ファンドとヘッジファンドを20年にわたって運用してきたジョン・フー氏は、資産運用者としてのキャリアで初めて中国株を全て売却した。

  フー氏はインタビューで、貿易摩擦が激化し、中国国内で信用の引き締まりが見られる中、同氏率いるキングスミード・アセット・マネジメントが約2カ月前に、中国株の上昇・下落を見込む全ての投資をやめたことを明らかにした。シンガポールを拠点とするキングスミードはアジアに重点を置くヘッジファンドで約6000万ドル(約66億2000万円)を運用するほか、別口座で顧客資産の運用を手掛けている。

  中国株は、レバレッジ解消が進んでいる影響で既に困難な状況に陥っている経済に米中貿易摩擦が打撃を与えるとの懸念を背景に時価総額2兆ドル相当が失われ、ここ1週間はさらに下落している。中国の株価指数は3日、2016年1月のパニック売り以来の水準に近づいた。

  香港と米国で上場されている企業を中心に中国株はフー氏のファンドのネットエクスポージャーの40%を占めていた。ネットエクスポージャーは強気と弱気な取引の差を示すリスク指標の一つ。

  フー氏は、投資を再開するには、人民元が1ドル=7.5元よりも安くなることや、「意味のあるレバレッジ解消」、バリュエーションが30%低下することが必要と述べた。同氏は以前、フロントポイント・パートナーズで資産運用に携わっていた経歴を持つ。人民元は4-6月(第2四半期)に過去14年で最大の下落を示し、今月3日には11カ月ぶりの安値を付けた。上海総合指数は同日、前日比一時1.9%下落した後、0.4%高で終了。

原題:20-Year Fund Veteran Abandons Chinese Stocks on Trade Tensions(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE