中国変調が波及-もてはやされていた香港株、半年足らずで敬遠の対象

  • 中国経済減速懸念も影響-香港株バリュエーションは2年ぶり低水準
  • 今進める唯一の道はキャッシュの中に身を隠すこと-イネス氏

半年足らず前にはもてはやされた香港株式市場が、今や敬遠の対象だ。バリュエーション(株価評価)が低下し、企業利益見通しは引き下げられ、アナリストらは目標株価を引き下げている。

  中国人民元の下落や米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利上げ方針に影響を受けやすい香港の株式市場にとって7月最初の取引となった3日、ハンセン指数は前営業日比1.4%安で終了。予想より速いペースで中国経済が鈍化している可能性があるとの懸念も香港株の売りを招いた。バリュエーションは2年ぶりの低水準に落ち込んだ。

  オアンダのアジア太平洋地域トレーディング責任者スティーブン・イネス氏(シンガポール在勤)は3月まで香港株に対し強気だったが、「ひどい状況になりつつある」と指摘。「中国の統計は悪くなるばかりで、人民元は2015年の記憶を呼び起こしている。誰も尋ねようと思わなかった資本流出があり得るのかどうかが問題だ。今進める唯一の道はキャッシュの中に身を隠すことだ」と述べた。

  ハンセン指数の予想株価収益率(PER)は11倍弱で、10年平均を約5%下回る。世界の通貨の中でもここ1カ月で最大級の下げとなっているのが人民元だが、モルガン・スタンレーによれば、同指数を構成する企業は平均で利益の60%を人民元で得ている。

原題:China Turmoil Leaves Hong Kong Equity Bulls With Taste of Regret(抜粋)

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