7月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、中国当局者が通貨を武器として使わずと発言

  3日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が反落。中国人民銀行(中央銀行)の幹部が、米国との通商問題で人民元を武器として活用することはないと表明したことが背景にある。ただ、米中の輸入関税発動期限を控えて緊張が続いている。

  米国の独立記念日を翌日に控えたこの日、ドルは主要10通貨全てに対して値下がり。主要通貨ではスウェーデン・クローナが最も大きく上げた。スウェーデン中銀のイングベス総裁が利上げを示唆したことが手掛かり。

  人民元は急伸。中国を巡っては、関税の影響を緩和するため元を切り下げているとの観測が広がっており、そうした中で人民銀幹部らは今回、為替への姿勢について説明した。

  ニューヨーク時間午後4時46分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%低下。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1662ドル。ドルは対円で0.3%下落し1ドル=110円58銭。米国債利回りが低下したほか、米国の祝日を控えてドルのロングポジションを減らす動きが広がった。

  ユーロは対ドルでは小幅な上げを維持したが、他のほとんどの主要通貨に対しては値下がり。5月のユーロ圏小売売上高が軟調だったことが背景にある。また域内の当局者らは、貿易問題を巡り警戒感を示した。

  欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、欧州は貿易に関して最悪のシナリオに備えるべきだと指摘。また欧州委員会のユンケル委員長は、7月遅くにトランプ大統領と貿易に関して協議すると述べた。

欧州時間の取引

  ドルは欧州時間も軟調な展開。米独立記念日の祝日を控えてロングポジションを減らす動きが広がった。
原題:Dollar Sags Before U.S. Holiday, Krona Leads Gains: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops as Pound, Krona Enjoy Hawkish Rhetoric: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株反落、ハイテク銘柄や金融株に売り

  3日の米株式相場は反落。ハイテク銘柄や金融株が軟調となり、相場全体も下げに転じた。ニューヨーク原油先物は一時、2014年11月以来で初めて1バレル=75ドルを上回ったが、その後は伸び悩んだ。

  • 米国株は反落、ハイテク株や金融株に売り
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.83%
  • NY原油は小幅高、一時は2014年以来の75ドル台に上昇
  • NY金は反発、ドル安や米国債利回りの低下で

  主な株価指数は全て下落。中国の裁判所が米半導体大手マイクロン・テクノロジーの販売を差し止める仮処分命令を出すと、S&P500種株価指数は急速に下げた。米独立記念日を翌日に控えたこの日は、米株式市場は午後1時まで、米債券市場は午後2時までの短縮取引となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2713.22で終了。ダウ工業株30種平均は132.36ドル(0.5%)下落し24174.82ドルで終えた。米国債市場では10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は小幅高。一時は約3年ぶりの高値を付ける場面もあったが、供給が増えるとの見通しから伸び悩んだ。米国の祝日を前に買い持ち高が縮小されたことも相場を圧迫した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比20セント(0.3%)高の1バレル=74.14ドル。ロンドン北海ブレント9月限は46セント高い77.76ドルで終了した。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ドル指数や米国債利回りの低下を受けて買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比1%高の1オンス=1253.50ドル。

  米中の通商関係は悪化しているようだ。トランプ米政権は中国の携帯電話事業者、チャイナ・モバイル(中国移動)の米電気通信市場参入阻止に動いた。

  日興アセットマネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ジョン・ベイル氏(ニューヨーク在勤)は「少なくとも第1弾の340億ドル相当の関税に関しては、発動前には合意に至らなさそうだ。その後、一段の悪化を回避するために交渉は始まると思うが、第1弾の関税は発動されるだろう」と述べた。
原題:U.S. Stocks Fall on Tech Weakness; Oil Rises: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rally Falters After Price Hits $75 for First Time Since 2014
PRECIOUS: Gold Extends Gains as Dollar, Treasury Yields Slump

◎欧州債:イタリア債が失速、次第にリスクオフ優勢に

  3日の欧州債市場は、次第にリスクオフが優勢となった。朝方はセンチメントがリスクオンに傾き、ドイツ債が売られイタリア債が上昇したが、株価が上げ幅を縮小するとともに動きが巻き戻された。

  イタリア債とドイツ債のスプレッドは10年債を中心に縮小に向かったが、やや戻した。ドイツ社会民主党のクリングバイル幹事長が同国国境の一時施設に移民を収容する案を拒否し、EUで合意した移民政策の実現に疑問が生じた。

  オーストリアの30年債はアウトパフォーム。この日の10年債と20年債の入札で需要は鈍かった。

  ドイツ10年債の出来高は10日平均より10%少なく、イタリア10年債は40%下回った。ドイツ10年債利回りは1bp低下の0.29%、スペイン10年債利回りは変わらずの1.30%、イタリア10年債利回りは1bp上昇の2.66%。
原題:BTPs Lose Steam as Sentiment Wanes; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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