7月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上げ縮小、リスク選好回復で-ユーロ下げ渋る

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが堅調。ただ午後に上げを縮める展開となった。貿易面での対立やドイツの政局を巡る懸念が後退したことが背景にある。

  ドルは主要10通貨のほぼ全てに対して値上がり。特にオーストラリア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルに対して大きく上げた。ニューヨーク時間の早い段階にリスク選好が後退、新興国通貨や資源国通貨に重しとなった。メキシコ・ペソは下落。1日投開票の大統領選挙では、新興左派政党、国家再生運動の大統領候補アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール氏が勝利を収めた。

  トランプ大統領は「公正」な貿易取引に向けて合意が近いと述べたことから、貿易戦争に対する懸念が後退した。

  ロス米商務長官はこれより先に、米国の世界貿易機関(WTO)脱退について議論するのは「やや尚早」だと述べた。

  ロス長官は2日、CNBCとのインタビューで、「WTOはある程度の改革が必要であることを認識している。WTOの活動を見直し、状況に適合させる必要性は間違いなくあると考える。われわれは先行きを見極める方針だ」と発言。「しかしWTOを単に脱退することについて語るのはやや尚早だと考える」と述べた。

  ユーロは午後に下げを縮めた。ドイツのメルケル首相率いる与党キリスト教民主同盟(CDU)と、統一会派を組むキリスト教社会同盟(CSU)が移民・難民政策を巡り対立したことを背景に軟調な展開となっていたが、ニューヨーク時間午後に両党がこの問題で合意に達し、対立が解消されたことを受けて下げ渋った。

  ニューヨーク時間午後4時56分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.5%上昇。一時は0.7%上昇となった。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1639ドル。ドルは対円で0.1%高の1ドル=110円88銭。

欧州時間の取引

  ドイツの政局混乱が悪化するとの懸念から、欧州時間もユーロは軟調な展開となっていた。
原題:Greenback Pares Advance as Risk Appetite Recovers: Inside G-10(抜粋)
Euro Stays Under Pressure as German Politics Weighs: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が後半下げを埋める、ハイテク株に買い

  2日の米株式相場は終盤に下げを埋める展開になった。貿易を巡る世界的な緊張が過去の材料とみなされ、ハイテク株の強さに注目が集まった。米独立記念日を前に商いは薄かった。トランプ米大統領がサウジアラビアに増産を求めたことから原油相場は下げた。

  • 米国株は小幅ながら3日続伸、ハイテク株が強い
  • 米国債はほぼ変わらず、10年債利回り2.87%
  • NY原油は反落、トランプ大統領がサウジに増産圧力
  • NY金は反落、ドル高を嫌気して売り

  エネルギー株が下げた一方、情報技術(IT)株と公益事業株は強い。4日の米独立記念日を前に商いは薄く、S&P500種構成銘柄の出来高は平均を約17%、ナスダック銘柄は22%それぞれ下回った。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.3%高の2726.71で終了。ダウ工業株30種平均は35.77ドル(0.2%)上昇し24307.18ドルで終えた。米国債市場ではニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反落。トランプ米大統領がサウジアラビアに増産圧力を強めたため、今後の余剰生産能力にどのように影響するか懸念が広がり、売りが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前週末比21セント安の1バレル=73.94ドル。ロンドン北海ブレント9月限は1.93ドル安い77.30ドルで終了した。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇を嫌気して売りが出た。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比1%安の1オンス=1241.70ドルと、昨年12月以来の安値で終えた。
 
  ハロー・インベスティングの創業社長、ジェイソン・バーセマ氏は「関税を全て考慮しても、関税をモデル化することは不可能だ。そのため、年内は上げ下げを繰り返すと思う」と述べた。

  貿易戦争懸念や欧州の政治リスク、主要中央銀行間の金融政策の乖離(かいり)が投資家にとって引き続き懸念材料になっている。

  オッペンハイマーのチーフ投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は2日付の顧客向けリポートで、「貿易と関税を巡る緊張は引き続き世界の株式市場や新興市場通貨を圧迫している。特に7月6日に米国による対中関税発動を控えているため、こうした状況は続く公算が大きい」と指摘した。
原題:Stocks Gain as Investors Shrug Off Trade Concerns: Markets Wrap(抜粋)
原題:Oil Falls on Prospect of Supply Boost, But Market’s ‘Nervous’(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Sags as Trade Rift Boosts Dollar; Platinum Drops(抜粋)

◎欧州債:スペイン債が上げ主導、超長期債の買い推奨で

  2日の欧州債市場は、スペイン債を中心に上昇。中国の財新PMI指数は貿易対立が輸出を圧迫していることを浮き彫りにし、リスクオフ志向の波及が見られたが、ドイツ債は頭打ちとなった。イタリア債は下げを解消。同国30年債利回りは前週末に付けた3.45%を一時突破する場面もあったが、その後低下した。

  欧州債市場の回復は、スペイン債のブルフラット化が主導。ナットウェスト・マーケッツのストラテジストらは、スペイン50年債の買いを推奨。スペインは2021年、30年、41年償還債を35億-45億ユーロの規模で発行すると発表。

  ヘルシンキのパネル討論会に参加したプラートECB理事からは特段のコメントはなかった。

  今週の需給はドイツの大型償還が支えとなる見通し。ドイツ10年債利回りは1bp上昇の0.31%、スペイン10年債利回りは3bp低下の1.29%、イタリア10年債利回りは4bp低下の2.64%。
原題:BTPs Turn Positive Led By Spain; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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