左派のロペスオブラドール氏、雌伏の時を経てメキシコ大統領就任へ

  • 保守政党2党を「腐敗した権力マフィア」と徹底的に批判してきた
  • 「メキシコ人で知らない人」がいない次期大統領はトランプ氏に挑む

7月1日投開票のメキシコ大統領選で新興左派政党、国家再生運動(MORENA)の候補アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール氏が地滑り的勝利を収め、国際政治におけるメキシコの新たな顔となった。同氏は過去20年間で最も存在感があり、最も話題に上った政治家だった。

  左翼の論客であるロペスオブラドール氏は、1930年代から大統領職を握ってきた保守政党2党を「腐敗した権力マフィア」と呼び、徹底的に批判してきた。同氏は2000-05年にメキシコ市長として現実主義者との評価を得たものの、同国の石油産業開放やメキシコ市近郊の新空港に反対する姿勢は実業界から懸念されている。

  アムロ(AMLO)の通称で知られるロペスオブラドール氏(64)は、今回が3回目の大統領選への挑戦だった。最初に挑んだ06年には得票率約0.5ポイントの僅差で敗れ、不正があったと主張した。同氏の支持者らは首都の大通りを占拠するなど、都市機能を数週間にわたってまひさせた。

支持者に囲まれたロペスオブラドール氏(2006年)

フォトグラファー:Ivan Garcia / AFP via Getty Images

  リスク分析会社ナベガシオン・ポリティカのマネジングパートナー、セバスチャン・デラーラ氏は、「メキシコでは彼を知らない人はいない」とした上で、「彼はプラスの方向にもマイナスの方向にも情熱を引き出す」と述べた。

  外交政策ではロペスオブラドール氏はトランプ米大統領に立ち向かうとしてきた。同氏は昨年刊行した著書「リッスン、トランプ(トランプよ、聞きなさい)」で、米国内のメキシコ移民の権利を守るプログラムと措置を提案した。

原題:AMLO Gets His Chance After Decades as Fixture in Mexico Politics(抜粋)

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