15年に教訓得た中国、無秩序な元安回避目指す-モルガン・スタンレー

  • 「アクティブで著しい元下落」が金融安定を危うくする恐れ
  • 行き過ぎた元安に反対する方向に傾いているとゴールドマンも分析

A vendor counts Chinese yuan banknotes in a drawer at a fresh produce market in Shanghai, China. 

Photographer: Qilai Shen/ Bloomberg

Photographer: Qilai Shen/ Bloomberg

米中貿易摩擦が激しさを増す中で、中国は人民元の下落を貿易政策の手段の一つとして用いるのではなく、無秩序な元安を回避するために介入する公算が大きいと米銀モルガン・スタンレーが分析した。

  香港在勤の邢自強氏ら同行の中国担当エコノミストは1日のリポートで、「著しい人民元下落を政策担当者が促すとはみていない。元下落リスクが強まれば、中国人民銀行(中央銀行)は介入を強化する可能性がある」と指摘した。

  人民銀は毎営業日の中心レート設定を通じて、すでに行き過ぎた元安を警戒するシグナルを発しているとモルガン・スタンレーは説明。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストも先週末の段階で、「最近数営業日で人民銀は行き過ぎた元安に反対する方向に傾いている」との見方を示した。

  モルガン・スタンレーによれば、人民元は年内に1ドル=6.65元と、6月29日の上海終値を約0.4%下回る水準に値下がりする見込み。「基本的」なシナリオの下での年末時点の水準は6.6元とみている。

  モルガン・スタンレーのリポートは、人民元を事実上切り下げた後、中国が資本流出と元安進行期待に急いで歯止めをかけることを迫られた2015年の経験を受けて、「アクティブで著しい元下落」が金融安定を危険にさらしかねないという教訓が得られたと主張した。

原題:China Will Halt Any Disorderly Yuan Slide, Morgan Stanley Says(抜粋)

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