ゴールドマンから移籍の32歳、シティでジャンク債取引チーム救えるか

  • 人材流出が相次ぐシティのジャンク債チームにバーベリアン氏加入
  • 「スプレッド商品部門全般の顧客」にサービスできると期待

ゴールドマン・サックス・グループはサム・バーベリアン氏を慰留したが、自分の債券トレーディングチームづくりへの期待が同氏をシティグループへの移籍に踏み切らせた。

  ゴールドマンで高利回りデスクの共同責任者だったバーベリアン氏(32)はトレーダーとして高い評価を受けていた。同氏とゴールドマンで共に働いた元同僚によれば、バーベリアン氏はテクノロジ-・メディア・通信企業の社債トレーディングの大半を担当。中核のヘッジファンド以外にも顧客を広げる同社の取り組みにおいても重要な役割を担っていたという。

  事情に詳しい関係者によると、シティのジャンク(投資不適格級)債チームからは最近、相次ぎ人材が流出。競合する金融機関からの引き抜きや報酬への不満などが理由だとしている。ボラティリティー拡大と規制の緩和傾向が債券取引デスクに明るい展望を提供しているこの時期がシティ入行と重なるのは、バーベリアン氏にとって朗報だ。

 

サム・バーベリアン氏

ソース:Google+

  
  シティのベテランでグローバルスプレッド商品共同責任者ジョゼフ・グラチ、ミッキー・バティア両氏は、バーベリアン氏の採用を極めて重要視している。同氏はシティのクレジット取引グローバル責任者に最近就いたビクラム・プラサド氏を直属の上司として働く。

  バティア氏はバーベリアン氏のチーム加入で「スプレッド商品部門全般の顧客」にサービスできるようになるとコメント。バーベリアン氏はコメントを控えた。ゴールドマンの担当者もコメントしなかった。

  ニュージャージー州トムズリバー出身のバーベリアン氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)を2007年に卒業後、ゴールドマンに入り、15年にマネジングディレクターに昇進した。

  今年5月にはカリフォルニア州ランチョパデスベルデスでの会議で、ゴールドマンにとって最重要のレバレッジファイナンス顧客の何人かと酒を酌み交していたばかり。シティはその後すぐにバーベリアン氏にアプローチを行った。

  
原題:Citi Bets on 32-Year-Old Goldman Trader to Rescue Junk-Bond Desk(抜粋)

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