トランプ政権と貿易摩擦の影響、中国経済指標で表面化-輸出受注低調

  • 6月の製造業PMI輸出受注は49.8、節目下回る-景気への影響示す
  • サービス業はなお堅調-まだ失速を心配する必要ないと中銀国際
Photographer: QILAI SHEN
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中国の製造業活動を測る政府の指数は6月に低下し、輸出受注指数が節目の50を割り込んだ。トランプ米大統領の中国との貿易を巡る攻撃はツイッターを通じた脅しや協議の物別れから実体を伴うものへと変わりつつある。

  国家統計局が6月30日に発表した6月の製造業購買担当者指数(PMI)は51.5と前月の51.9から低下。ブルームバーグのエコノミスト調査の予想中央値は51.6だった。6月の輸出受注指数は49.8と50を下回っており、米中の貿易摩擦による成長への悪影響を示すこれまでで最も明確な兆しとなった。両国は今月6日から双方の製品に追加関税を課す見通しで、対立がさらに深刻化することになる。

  中国当局が行き過ぎた与信の抑制に動き、経済が既に減速しつつある中、中国は景気にも目配りする難しい課題に直面している。ただ、サービス業と建設業を対象とする非製造業PMIは6月に55と、前月の54.9から上昇。重要度を増しているサービス業は引き続き堅調で、6.5%前後という今年の成長率目標は達成できる方向にあるため、現時点であまり幅広く刺激策を講じる必要はほとんどない。

  中銀国際でマクロ経済を担当する朱啓兵チーフアナリスト(北京在勤)は「中国経済は年内減速するだろうが、まだ失速を心配する必要はない」と指摘。「鍵は国際貿易と米中間の問題が今後どのように展開していくかだ」とコメントした。

原題:Trump’s Trade War Arrives in the Data as China Awaits Tariffs(抜粋)

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