Photographer: Waseem Obaidi

トランプ大統領、サウジへの増産圧力強める-時間外に原油先物下落

  • サウジは先月、OPECと非加盟産油国の増産合意を主導した
  • トランプ氏はツイートの翌日もOPECに増産を要求
Photographer: Waseem Obaidi

世界最大の原油輸出国が増産を表明したら原油価格は通常下がるものだが、サウジアラビアが増産しても石油価格は高騰した。このため、トランプ大統領は不満を抱いて圧力を強めた。原油先物は日本時間2日朝の時間外にようやく下落した。

  トランプ大統領は6月30日のツイッター投稿で、サウジのサルマン国王が石油小売価格引き下げのため増産に同意していたと述べた。その後、ホワイトハウスが声明でツイッターの内容を撤回したものの、トランプ大統領は翌日の7月1日、石油輸出国機構(OPEC)は石油市場の操作をやめて増産すべきだと主張、圧力を強めた。

  サウジアラビアは先月、原油の値上がり抑制を目指し、OPECと非加盟産油国を合意に導いた。2016年の生産抑制合意を守りつつも、ベネズエラとリビアの供給減少を補うため増産を決める内容だ。それ以降に北海ブレント原油先物は、ベネズエラなどからの供給減と、トランプ大統領が同盟国にイラン産原油の購入停止を求めたことを受け、5.2%値上がり。6月29日は2%上げて1バレル=79.12ドルとなった。

  コンサルティング会社マナール・グループ(アブダビ)のマネジングディレクター、ジャアファール・アルタイエ氏は、「サウジアラビアには極めて強い圧力がかかっている。サウジは、市場に衝撃を与えない緩やかな原油増産の方が好ましいと考えるだろう。バレル70-80ドルを維持する方が良いとみているものの、政治的理由からトランプ大統領の要求に応じる必要がある」と分析した。

  日本時間2日午前8時52分時点までに、北海ブレント9月限は一時1.6%下げて1バレル=77.99ドル。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)8月限は最大1.64ドル値下がりして72.51ドルを付けた後、同時刻現在は73.56ドル。  

原題:Trump Piles Pressure on Saudis Flummoxed by Oil-Price Increase(抜粋)
Oil Falls as Trump Pressures Saudi Arabia to Increase Production(抜粋)

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