【引受実績】サムライ債、第1四半期首位は6年ぶりみずほ-市場復調

  • 海外市場混乱、スワップコスト低下でサムライ回帰-発行額5割増
  • みずほ証はKT債を除き全案件に関与、前年2位から浮上

今年度第1四半期(2018年4-6月)のサムライ債引き受けランキングは、みずほ証券が12年以来の首位となった。海外市場の変調でサムライ市場で起債する発行体の動きが活発化。みずほ証は同期間で1社を除いた全ての発行体の案件で主幹事を務めた。

  ブルームバーグのデータによると、第1四半期のサムライ債発行額は総額8111億円(23件)で、5年ぶりの低水準に落ち込んだ前年に比べ52.5%増加し、14年度以降では最高となった。イタリアでの政治混乱や米金利の急上昇などの影響で海外の起債環境が悪化。一方、長引く低金環境下で日本国内市場でサムライ債への投資ニーズは高い上、海外発行体が調達した円資金をドルに転換する際に必要なベーシススワップのコストが低下し、サムライ債の供給増を後押しした。

  みずほ証は、今期最大額の1690億円を起債したロイズ・バンキング・グループや1350億円を起債したメキシコなど、韓国の通信会社KTを除く4-6月のサムライ債発行体の全案件に主幹事として関与した。同社の引き受け額は2007億円、シェアは24.75%で前年同期の2位から順位を上げた。前年同期首位のSMBC日興証券は1884億円で2位。

  野村証券シンジケート部の五十嵐晃洋エグゼクティブ・ディレクターは、最近のサムライ債増加について、ベーシスコスト低下で「円での調達がコンペティティブになった」と指摘。また、金融庁が総損失吸収能力(TLAC)債投資のリスクウエイトに関するガイダンスを発表したことで、銀行勢のサムライ債投資が活発化していることも要因だと説明した。

引受会社引受額(シェア)引受案件数順位(前年同期)
みずほ証2007億円 (24.75%)20   1(2)
SMBC日興1884億円 (23.23%)17   2(1)
野村証1420億円 (17.51%)16   3(3)
三菱モルガン1307億円 (16.12%)12   4(4)
大和証948億円 (11.68%)13   5(4)
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