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投資家のイールドハント、リスク最大のABSやCLOに踏み込む

  • ABSやCLO市場、格付けが最も低いトランシュの需要高まる
  • スプレッドのボラティリティーと格付けリスクを懸念-メリル氏

より良いリターンを求める投資家らは米債券市場の片隅でリスクを倍増させている。

  資産担保証券(ABS)やローン担保証券(CLO)ほど、この動きが目立つ市場はない。今年は非投資適格級のABSが金融危機前も含め、セクター全体で最も大きな部分を占める方向で増えているほか、CLO市場でも、リスクの度合いが最も高い証券が過去2年よりも大きな割合を占める状況だ。

  ABSやCLOで格付けが最も低いトランシュの需要が高まる現状は、高利回り証券に加え、インフレや金融引き締め局面で保険の役割を果たす変動利付証券への熱狂的な需要を浮き彫りにしている。だが、アナリストの多くが近い将来の景気減速を見込む中にあっては、市場をより危険な状態にさらすものだ。

  CLOおよびABS市場について、ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのストラクチャードファイナンス担当アナリスト、ジェイソン・メリル氏は「債券保有者の観点から見て、私はこの種の低格付けトランシュを非常に懸念している。こうした債券ははるかに大きなスプレッドのボラティリティーと格付けリスクがあることが示されているからだ」と語った。
            

Wells Fargo

出典:Wells Fargo

サブプライムABS

  ウェルズ・ファーゴによると、消費者向けの非投資適格級ABSの供給はこの2年間に増加し、その大部分は個人や設備、自動車向けのローンとなっている。

  そのうち最大のカテゴリーはサブプラム自動車ABS。S&Pグローバル・レーティングのアナリストらは25日のリポートで、サブプライム自動車ABSの人気、特にB格付けトランシュの増加について、金融危機前と同じようなセーフティーネットを持っていないことに懸念を示した。
     

More Junk

B rated subprime auto loan ABS issuance in 2018

S&P Global Ratings

CLO

  ノムラによると、CLO市場でB格付けのトランシュは新規発行分の30%にシェアが拡大。昨年は17%、16年は3%だった。

  ウェルズ・ファーゴによれば、CLOの新規発行は今年、過去最高の1500億ドル(約16兆6000億円)に達するペースで推移している可能性がある。

原題:Investors Dive Deeper Into Riskiest ABS, CLOs in Hunt for Yield(抜粋)

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