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ユーロ上昇、EU首脳が難民問題合意-ドル・円は2週間ぶり高値

更新日時
  • リスク選好で円売り、ドル・円は一時110円79銭
  • ユーロ・円は一時前日比1%上昇し、14日以来の129円台

東京外国為替市場ではユーロが上昇。欧州連合(EU)指導者が移民問題で合意したことを受け、欧州政治不安が和らいだ。リスク選好に伴う円売りが強まり、ドル・円相場は2週間ぶりの高値をつけた。

  29日午後3時37分現在のユーロ・ドル相場は前日比0.6%高の1.1637ドル。ドル・円は0.1%高の1ドル=110円62銭。朝方は110円38銭まで弱含む場面も見られたが、正午にかけて一時110円79銭と今月15日以来の水準までドル高・円安が進んだ。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「きょうもEU首脳会議があるが、ドイツの政権崩壊はそれほど心配しなくてよさそうな雰囲気になっている。米財務省の中国に対する投資制限の報告書もある程度内容が出てきており、それほど強めのものにはならなさそうというムードになっている。そう考えるとリスクオフにはなりにくいムードになってきた」と話した。

欧州不安緩和でリスク選好

  EU首脳会議は、国境管理の強化や亡命希望者に対応するセンターの設立、亡命の権利がある人を決定するプロセスの迅速化で合意した。

  ユーロ・円相場は0.7%高の1ユーロ=128円69銭。一時は1%上昇し、129円15銭と今月14日以来の高値をつけた。ユーロ・ドル相場は一時0.8%高の1ユーロ=1.1666ドルをつけた。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部の吉利重毅外国為替・コモディティー営業部長は、「今朝方までは声明が出ない可能性が指摘されていたことから、EU首脳による合意の報道でユーロショートの解消が出た」と説明。その上で、全体的にもリスクオンに傾く感じで、ドル・円は111円トライもありそうだが、米中を中心に貿易問題が続いているほか、週末にはメキシコ大統領選もあり、ドル・円は「ショートの巻き戻し以上の動きは期待しづらい」と話した。

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