グリーンスパン氏は5-30年債注視、利回り曲線平たん化は「プラス」

  • 平たん化進行をリセッションが迫る予兆と捉えず
  • 逆イールドが発生すれば「自分は非常に驚く」-電話インタビュー

米国債のイールドカーブ(利回り曲線)観察で、グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長にはお気に入りの部分がある。5年物から30年物にかけての曲線だ。「私はこの曲線を何十年と観察してきた」と電話インタビューで述べた。

  グリーンスパン氏(92)が他の多くの観察者と異なるのは、利回り曲線の平たん化進行をリセッション(景気後退)が迫っている予兆と捉えていないことだ。同氏にとって、曲線の形とリセッションとのつながりは強固ではなく、むしろ、特に5-30年債の利回り格差縮小はプラスの兆候であり得る。企業の長期設備投資や景況感、最終的には国内総生産(GDP)の見通しに明るい兆しと見なすからだという。

  「30年債と5年債の利回り格差というものは、企業の投資意欲を測る統計的に重要な尺度だ」と同氏は述べた。この部分の「利回り曲線がフラット化すると、設備投資は上向き、経済成長にプラスとなる」とも語った。

  ただ、利回り曲線の平たん化が進み、右肩下がりの逆イールドが米経済のリセッション入りの前に起きた過去の経験則から、多くのFRB当局者がこのところ、逆イールド発生のリスクを警告。セントルイス連銀のブラード総裁は28日、長短金利の逆転を「当面の主要なリスク」と捉えていると語った。

  同日の5年債利回りは2.71%付近と、30年債利回りの水準まで25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満となった。これが逆転すれば、利回り曲線を注意深く観察するグリーンスパン氏はいち早く発見する1人となるだろうが、「5-30年債利回りが逆転したら、自分は非常に驚くだろう」と語り、そのような展開となる公算は小さいとの見方を示した。

原題:Greenspan’s Radar Is Locked on 5-to-30 Year Yield Curve Slice(抜粋)

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