WTO、豪州のたばこ包装規制は正当と判断-世界的な規制への扉開く

  • WHOはたばこ規制の包括的なアプローチとして推奨-報道官
  • たばこメーカー、簡易包装は偽造リスクを高めると主張
Photographer: Ryan Pierse/Getty Images AsiaPac

世界貿易機関(WTO)は、たばこの包装にブランドのロゴなどの使用を禁止し、簡易包装での販売を義務付けたオーストラリアの規制を支持した。この判断は、世界中にたばこ規制の新たな波をもたらす可能性がある。

  WTOの紛争処理小委員会(パネル)は28日、豪州が2011年に導入したプレーンパッケージ規制の正当性を認めた。同国でたばこを販売する場合、各メーカーはくすんだ茶色の厚紙の包装に標準化された文字フォントの使用が義務付けられている。

  豪州がプレーンパッケージ規制の最初の実施国となった際、たばこ生産国のグループが、WTOの知的財産ルールに違反し、違法な貿易障壁を設けたと主張して豪州を訴えたことから、一部の政府は同様の規制措置の導入をちゅうちょしていた。米フィリップ・モリス・インターナショナル日本たばこ産業(JT)は、こうした規制はたばこや酒類、ジャンクフードの新たなラベル規制を実施する上で他国の先例になる可能性があるほか、たばこが偽造されるリスクを高めると主張している。

  世界保健機構(WHO)の報道官タリク・ジャサレビッチ氏は電子メールで、「たばこの簡易包装は科学的根拠に基づいた措置であり、WHOはたばこ規制の包括的なアプローチとして推奨する」と述べた上で、「WTOパネルの前向きな判断が世界的な導入を加速させる公算が大きい」との認識を示した。

  簡易包装導入を検討している国はベルギー、カナダ、コロンビア、インド、パナマ、マレーシア、トルコ、シンガポールなど多数に上る。フランス、ハンガリー、アイルランド、ニュージーランド、ノルウェー、スロベニア、英国は既に規制の法律を成立させている。

原題:WTO Tobacco Ruling Opens Door to New Plain-Packaging Laws(抜粋)

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