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6月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル反落、月末の取引でもみ合い-EU首脳会議に注目

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が反落。月末特有の取引が目立った。リスク選好が戻り、荒い値動きは収まった。

  ドルは主要10通貨に対して強弱まちまち。ナバロ国家通商会議(NTC)委員長とアトランタ連銀のボスティック総裁の発言で米10年債利回りが上昇すると、円は対ドルで1週間ぶりの安値を付けた。

  トランプ大統領は自身が自由貿易主義者であるものの、公正な競争の場を望むことを明言したと、ナバロ委員長が述べた。ボスティック総裁は企業が貿易摩擦を懸念していると言及。利上げペースの減速に違和感がないと語った。
  
  英国が欧州連合(EU)から強硬離脱するとの懸念が強まっており、ユーロには逃避買いが入った。イタリア国債入札で需要が弱く同国債が下げたこともユーロ買いを誘った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。ドルは対円で0.2%上昇の1ドル=110円49銭。対ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.1569ドル。

  EU首脳会議ではEU当局者が英国の離脱に関して声を強めた。欧州委員会のユンケル委員長は英政府内でコンセンサスが欠如していることに不満を表明し、アイルランドのバラッカー首相は合意のない離脱について、「公算は小さいが可能性はある」と述べた。

  イタリアのコンテ首相は移民問題に取り組まなければ会議の声明を支持しない可能性があると述べ、同問題を巡るEUの立場を拒否することもあり得るとの認識を示した。
  

欧州時間の取引

  ユーロは前日終値を挟んでもみ合い。月末および四半期末のフローはドルの支援材料にわずかになった。
原題:Dollar Drops in Month-End Flows as Shares Advance: Inside G-10(抜粋)
Euro Stays Near Lows as EU Summit, Inflation Eyed: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が上昇、テクノロジー高い-原油3日続伸

  28日の米株式相場は上昇。米政権の対中貿易に関する方針が不透明なため下げていたテクノロジー株が、この日は反発した。一方で米国債とドルは下落。新興市場資産はこの日も大きく下げた。

  • 米国株は上昇、テクノロジー中心に買われる
  • 米国債は下落、10年債利回り2.84%
  • NY原油は3日続伸、3年半ぶり高値
  • NY金は4日続落、「底打ちできていない」とアナリスト

  S&P500種株価指数は午前中、方向感に欠ける展開だったが午後は堅調に推移し、上昇して終了した。ナスダックの各指数は大きく上げた。一方でダウ工業株30種平均に最も新しく組み入れられた銘柄であるウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは大幅安。アマゾン・ドット・コムによるオンライン薬局買収合意が嫌気された。また新興国の株価の動きを示す指数は10カ月ぶり水準に低下した。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2716.31。ダウ工業株30種平均は98.46ドル(0.4%)上げて24216.05ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時45分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.84%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は3日続伸。終値で3年半ぶり高値となった。米国での在庫減少やリビアの原油積み出し港での混乱など、世界的な供給リスクが懸念された。米国の重要な原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は、先週8%余り減少した。これは2月初め以降で最大の減少。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は69セント(1%)上昇して1バレル=73.45ドル。これは2014年11月以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント原油8月限は、23セント高い77.85ドルで引けた。

  ニューヨーク金先物相場は4日続落。コメルツ銀行のアナリスト、カーステン・フリッチ氏は、「金はまだ底打ちできていない」とし、ドルが最近強い動きを見せていることも理由の一つだと述べた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%安の1オンス=1251ドル。フリッチ氏は、1236ドルを割った場合は1200ドルに向かう可能性もあると指摘した。

  TIAAバンク・ワールド・マーケッツのクリス・ギャフニー社長は「相場が変動しているのは貿易を巡るやり取りが揺れ動いているためであり、その不安定さが市場に移るのは自然なことだ」と分析。「貿易は新興市場に影響を与える主因の一つだ。あらゆる市場に影響するが、特に新興市場には打撃が大きい。残念だが、さらに影響は続きそうだ」と述べた。
原題:U.S. Stocks Rise as Tech Rebounds, Dollar Slides: Markets Wrap(抜粋)
Oil at Three-Year High as U.S. Stock Decline Adds to Supply Risk
PRECIOUS: Investors Shun Gold ETFs; Platinum Hits Two-Year Low

◎欧州債:イタリア債が上昇に転じる、入札低調で一時は下落

  28日の欧州債市場では、準中核国債がアウトパフォーム。イタリア債は入札後にドイツ債とのスプレッドが拡大したが、その後縮小した。

  英国債は軟調。イングランド銀行チーフエコノミストのホールデン氏のタカ派的な発言に反応した。市場は2019年2月に0.25%の英利上げがある確率を100%として織り込んでいる。

  イタリア債の入札は需要、プライシングとも弱かったが、同国10年債利回りが2.85%を明確に上抜けなかったことで利回りは低下に向かった。ドイツ10年債利回りは0.3%前後で小動き。週初からこの水準で足踏みが続いている。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.31%、ポルトガル10年債利回りは2bp低下の1.83%、イタリア10年債利回りは3bp低下の2.78%。
原題:BTPs Supply Absorbed, Curve Flattens; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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