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一部通貨でボラティリティー曲線が逆転-投資家はリスク圧縮迫られる

  • ドル・人民元、1カ月物IVが1年物を上回って推移
  • 投資家はリスクを減らし、「基本に帰る」ことに-エモンズ氏
Jordan Stock Exchange And Economy Following Tax Protests And Public Sector Cuts
Photographer: Annie Sakkab/Bloomberg
Jordan Stock Exchange And Economy Following Tax Protests And Public Sector Cuts
Photographer: Annie Sakkab/Bloomberg

ボラティリティー曲線の逆転によってポートフォリオマネジャーが既に痛みを感じている市場がある。それは外国為替市場だ。

  インテレクタス・パートナーズのチーフエコノミスト兼クレジットポートフォリオ管理責任者のベン・エモンズ氏は、一部の通貨のボラティリティー曲線がマイナスに転じたことに着目。ドル・中国人民元相場では、過去2週間にドルが対人民元で3%上昇したことを受け、1カ月物インプライド・ボラティリティー(IV)が1年物を上回って推移している。

Inverted Yuan Volatility Drags on Risk Assets

  エモンズ氏によると、この現象はイールドカーブ(利回り曲線)の逆転ほど注目されていないものの、ポートフォリオマネジャーに海外でのリスクテーク縮小を促すことになるため、市場にとって明らかなマイナス要因となる。

  同氏は27日のリポートで「短期の為替ボラティリティーが高くなればなるほど、世界の債券や株式のポートフォリオで為替ヘッジが難しくなる」と指摘。「これは新興国市場のエクスポージャーのようなリスクを減らし、為替のポジションを自国通貨に傾けて『基本に帰る』ことにつながる」と説明した。

  つまり、貿易摩擦は世界の財・サービスの流れを阻害する恐れがある中、既に世界の資本フローに影響が出ている可能性があるということだ。

  同様に、北米自由貿易協定(NAFTA)の将来が混乱した状態でメキシコが7月1日の大統領選挙に向かう中、カナダ・ドルとメキシコ・ペソのボラティリティー曲線もマイナスに転じている。

Inverted Volatility in NAFTA Crosses

原題:This Inverted Market Curve Is Already Causing Investors Pain(抜粋)

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