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ムニューシン財務長官、通商政策巡るナバロ氏との争いにようやく勝利

  • ポンペオ国務長官の助けを借りて比較的穏健な案への方向転換に成功
  • これまでは鉄鋼関税や対中制裁関税で強硬派ナバロ氏が勝ってきた

ムニューシン米財務長官は通商政策を巡る米政権内の争いに今週ようやく勝利した。これまでは米中貿易摩擦の緩和を目指すも挫折の連続だった。

  25日の時点では、トランプ大統領の最高顧問の大多数は、中国による米テクノロジー企業とその知的財産の買収阻止で、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいた緊急権限を行使するよう大統領に勧告することを決めていた。しかし、事情に詳しい関係者2人によると、26日夜までにムニューシン長官は方向転換に成功した。

  事情に詳しい関係者4人によれば、ポンペオ国務長官がムニューシン長官の重要なサポート役を務めた。ポンペオ長官自身、中国との貿易摩擦が悪化すれば、北朝鮮に核放棄を促す米国の取り組みを損ないかねないと懸念していたためだ。

  ムニューシン長官は26日、IEEPAの発動でなく、対米外国投資委員会(CFIUS)を強化するという比較的穏健なアプローチを採用することでトランプ大統領の同意を取り付けると、29日まで予定されていなかった公表を急いだ。

  このことからもトランプ政権内の対立を伺い知ることができる。ムニューシン長官は大統領に対し、貿易摩擦の緩和と、非公開の場で交渉を進める一段と融和的なアプローチを採用するよう訴えてきた。

  一方、ナバロ国家通商会議(NTC)委員長はより厳しい措置を主張しており、両氏は繰り返し衝突してきた。これまでの鉄鋼・アルミニウム輸入関税や500億ドル(約5兆5100億円)相当の中国からの輸入品への制裁関税の問題では、それに反対するムニューシン長官にナバロ氏が勝利した。

  一連の動向の説明は、7人以上の現・元米当局者とのインタビューに基づいている。

原題:Mnuchin Wins a Round in the White House Battle Over China(抜粋)

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