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6月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル続伸、米大統領が重要技術保護で強硬措置見送り

  27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。米経済成長を巡る楽観や貿易摩擦の緩和が当初の買い材料となった。次第にその期待が弱まったものの、逃避通貨としての地位を再び確保し堅調な地合いを維持した。

  クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がトランプ大統領は中国への姿勢緩めていないと発言し、中国経済は「芳しくない」と述べたと伝わると、ハイテク株が下げに転じ、リスク選好の心理が反転した。

  カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁が7月の政策決定会合では関税と住宅が重要な議題になると発言したことは米ドル買いを誘った。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁は賃金が急速に上昇はしていないものの、インフレ期待を抑制しておくことが肝要だと発言。セントルイス連銀のブラード総裁は利上げ行き過ぎのリスクに言及した。

  トランプ大統領が米国の重要技術を保護する上で対米外国投資委員会(CFIUS)を強化する手段を選択。強硬手段を採用しなかったことが当初はリスク選好の地合いにつながった。 

  ムニューシン財務長官はCNBCとのインタビューで、第2四半期の国内総生産(GDP)が「大きな」伸びを示すと予想した。アトランタ連銀のナウキャストモデルでは伸びは4.48%。ブルームバーグの民間エコノミストの予測集計では3.4%がコンセンサス予想となっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ドルは対円で0.2%上昇の1ドル=110円26銭。対ユーロでは0.8%高の1ユーロ=1.1554ドル。

  5月の財の米貿易赤字(速報値)は648億ドルと3カ月連続で縮小し、予想の690億ドルを下回った。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は2014年以来の高値となった。米国の原油在庫が大幅減となったほか、米国の石油輸出が過去最高に達したことが支援材料となった。

欧州時間の取引

  貿易関係が悪化するとの懸念を背景に逃避通貨が上昇。株式市場の売りが続いたこともあり、主要10カ国の中では円の上昇が目立った。
原題:Dollar Extends Gains Even as Risk Appetite Wanes: Inside G-10(抜粋)
Yen Leads Gains as Trade Spat Stays Main Narrative: Inside G-10


◎米国株・国債・商品:株下落、中国の投資抑制巡る懸念が再燃

  27日の米株式市場は下落。S&P500種株価指数は5月以来の安値となった。一方で米国債は上昇。トランプ政権が中国による投資の抑制で断固とした措置を取るとの懸念が再燃した。原油相場の上昇を受けてエネルギー株は値上がりした。

  • 米国株は下落、S&P500種は5月以来の安値
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.83%
  • NY原油は続伸、米政府統計が在庫の大幅減示す
  • NY金は下落、ドル上昇が手掛かり

  S&P500種は一時0.9%高となったが、その後下げに転じ5月29日以来の安値で終了した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長はFOXビジネスとのインタビューで、通商面に関してトランプ大統領は中国への姿勢を緩めていないと述べた。

  先にトランプ政権は、重要技術分野への中国の投資を抑制する上で比較的穏健なアプローチを取る考えを示していた。中国による投資の抑制を巡るホワイトハウスの方針が引き続き不透明なことが影響し、テクノロジー株が大きく売られた。またS&P500種の金融株指数は過去最長となる13営業日続落となった。エクソンモービルは高い。原油相場は値上がりし、1バレル=73ドルに近づいた。

  S&P500種株価指数は前日比0.9%安の2699.63。ダウ工業株30種平均は165.52ドル(0.7%)下げて24117.59ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は続伸。2014年以来の高値となった。米国の原油在庫が約2年ぶりの大幅減となったことに反応した。米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計によると、原油在庫は989万バレル減少した。米国の重要な原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は6週連続で減少した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は2.23ドル(3.2%)高の1バレル=72.76ドル。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.31ドル上昇し77.62ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日続落。この日はドルが堅調を維持したことを手掛かりに金は売られた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1オンス=1256.10ドル。

  アトランタ連銀のボスティック総裁は前日、貿易問題が経済に対するリスクを高める可能性があるとの認識を示した。

  チャールズ・シュワブのチーフグローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は貿易問題について、「株式市場でネガティブ材料となっていることは明らかだ」と指摘した。「朝方のように貿易問題が緩和に向かっているような時は、株式は上昇する傾向にある。貿易問題を除けば相場はそのように動いていただろう」と述べた。
原題:U.S. Stocks Slide as Trade Angst Grows; Oil Climbs: Markets Wrap(抜粋)
Oil Surges to Highest Since 2014 After ‘Massive’ Stockpile Drop
PRECIOUS: Gold’s Six-Month Low Spurs Questions Over Haven Appeal

◎欧州債:ドイツ債が堅調、入札控えるイタリア債も上昇

  27日の欧州債市場では、ドイツ債が堅調。トランプ米大統領が国内重要技術への中国投資抑制で強硬措置の見送りを決めたと伝わり、欧州株式相場は急速に反転したが、債券は先物に支えられた。28日の5年物と10年物の入札を控えたイタリア債は、この日実施された6カ月物の入札が好調だったことから、下げを埋めた。
  ドイツ10年債利回りは0.3%付近で頭打ち。イタリアとドイツの10年債スプレッドは一時5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大したが、その後約5bp縮小。

  イタリアは期間6カ月の短期債を65億ユーロ発行。応札倍率は1.98倍と、前回の1.19倍を上回った。

  英国債も上昇。イングランド銀行の金融安定報告とカーニー総裁の発言には反応薄だった。ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.32%、スペイン10年債利回りは4bp低下の1.35%、イタリア10年債利回りは8bp低下の2.81%。
原題:BTPs Outperform Ahead of Supply; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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