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債券先物が小幅高、米通商問題巡るリスク回避が下支え-2年入札弱め

更新日時
  • 先物は3銭高の150円86銭で終了、長期金利は変わらずの0.03%
  • 本格的なリスクオフの動きになる可能性残る-メリル日本証

債券市場では先物相場が小幅高。米国の通商政策の先行き不透明感を背景にしたリスク回避の動きがくすぶる中、買い圧力が掛かった。半面、2年利付国債入札が市場予想と比べて弱めの結果となり、午後に売られる場面もあったが、相場全体への影響は限定的だった。

  28日の長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭高の150円87銭で取引を開始。午後は2年入札結果を受けて150円85銭まで下げたが、すぐに持ち直し、結局は3銭高の150円86銭で引けた。現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同じ0.03%で推移。取引ベースでは22日から0.03%の一本値での推移が続いている。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「通商政策を巡るトランプ米大統領の発言に不透明感がある中で、7月の第一週には米国の貿易統計などの発表も控えて、本格的なリスクオフになる可能性がまだ残っている」と指摘。来週の10年債入札は新発債の発行となる見通しで、「買いの動きも多少出てくる可能性がある」とみる。

新発10年債利回りの推移

  27日の米株式相場は下落。トランプ政権が中国による投資の抑制で断固とした措置を取るとの懸念が再燃した。米国債相場は上昇し、米10年国債利回りは5ベーシスポイント(bp)低い2.83%程度で引けた。

クドローNEC委員長の発言はこちらをご覧下さい。

  財務省が実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円45銭5厘と、ブルームバーグがまとめた市場予想の100円46銭を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.88倍と、前回の4.91倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は3厘と、前回の6厘を下回った。

  メリル日本証の大崎氏は、2年入札結果について、「5年債に引き続き投資家需要が出にくい状況といった感がある。ここから買っても金利低下はあまり期待できないということなのではないか」と指摘する。

過去の2年債入札の結果はこちらをご覧ください。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.130%+0.5bp
5年債-0.115%横ばい
10年債 0.030%横ばい
20年債 0.500%-0.5bp
30年債不成立
40年債 0.860%-0.5bp
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