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クオンツファンドの苦悩深まる-運用低迷、JPモルガン資金引き揚げ

  • JPモルガン資産運用部門はナラン氏ファンドの最大の出資者だった
  • QIMタクティカル・ファンドのリターンはマイナス35%に落ち込む
Trading On The Floor Of The NYSE As U.S. Stocks Rise
Photographer: Bloomberg/Bloomberg
Trading On The Floor Of The NYSE As U.S. Stocks Rise
Photographer: Bloomberg/Bloomberg

クオンツヘッジファンドの多くは、歴史が古いか新しいかにかかわらず、今年はなかなか利益が出せないでいる。

  マノジ・ナラン氏が昨年スタートさせたヘッジファンドは、最大の出資者だったJPモルガン・チェースの資産運用部門が資金を引き揚げた。ヘッジファンド運営会社ルネサンス・テクノロジーズも、運用するファンドで年初から6月半ばまでの運用成績がベンチマークを下回った。ジェフリー・ウッドリフ氏が経営するクオンティタティブ・インベストメント・マネジメント(QIM)は、タクティカル・アグレッシブ・ファンドの年初から5月までのリターンが、マイナス35%に落ち込んだ。

  グローバル市場の変化を乗り切るために複雑なアルゴリズムを活用するクオンツファンドは、ボラティリティーの高まりを受けて今年は苦戦している。これらのファンドは、金利上昇を巡る不安が広がり2月に市場が動揺した際に不意を突かれ、中国との貿易摩擦やイタリア総選挙がそれに追い打ちをかけた。

  ダニエル・ローブ氏やフィリップ・ラフォント氏を含めて、トレーディングに最新テクノロジーを導入し、データサイエンティストやコンピューターコーダーを採用するヘッジファンドマネジャーが増える中で、クオンツファンドは困難に直面している。

  ハイフリークエンシートレーディング(HFT、高頻度取引)とスタティスティカル・アービトラージと呼ばれるトレーディング手法の融合を目指していたナラン氏は、ニューヨークに拠点を置く「マナ・パートナーズ」のために約9億3000万ドル(約1020億円)を集めたが、昨年の運用成績はマイナス8%と低迷し、最初からつまずいた。

  ナラン氏は、JPモルガンが投資を引き揚げた事実を確認した。同行はコメントを控えている。

原題:Quants Beset by Woes as JPMorgan Pulls Money From Hedge Fund(抜粋)

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