【個別銘柄】ソニーやガンホー上昇、石油元売りも高い、カチタス安い

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  • みずほ証がソニー利益予想増額、ガンホーは妖怪ウオッチアプリ発表
  • 出光興産・昭シェルは来春経営統合と日経、出光創業家が一転同意

27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ソニー(6758):前日比2%高の5595円。みずほ証券は投資判断「買い」を継続、目標株価は6900円から7700円に上げた。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)事業は2020年を前提とする「プレイステーション(PS)5」投入や販管費削減などで売り上げ、費用とも改善余地が大きいと指摘。音楽ではストリーミング需要の拡大傾向とライブラリー拡充が生む相乗効果に期待し、半導体ではCMOSセンサーとToFセンサーがアップルなど主要顧客のカメラ機能強化や車載向け需要増で新規工場投資の必要性が認識されるとみて、業績予想を上方修正した。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):7.6%高の299円。ゲーム開発会社のレベルファイブと共同開発したスマートフォン向けゲームアプリ「妖怪ウオッチワールド」を27日、サービス開始したと発表した。スマホでサーチするとARにより日本全国に放たれた妖怪をGPS機能を使って集めることができる妖怪探索位置ゲーム。

  昭和シェル石油(5002)、出光興産(5019):昭シェルが8.5%高の1728円、出光興産が14%高の3980円。19年春に経営統合する見通しとなったと日本経済新聞が27日報じた。両社は15年に合併することで合意していた。計画に反対していた約28%の出光興産株を持つ同社創業家が賛成に転じ、近く出光興産側が昭シェルに統合を正式に再提案するとしている。

  カチタス(8919):15%安の3810円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」、目標株価を2800円から2600円に下げた。営業人員の確保と競争環境の点から持続的な成長に対する不透明感がやや高まっていると判断。営業人員数は単体で2期連続の横ばいで、人員増が成長ドライバーとの見方だ。

  日本オラクル(4716):12%高の9310円。18年5月期営業利益は前の期比6.6%増の560億円だった。SMBC日興証券は、第4四半期はクラウドおよびソフトウエアの増収で良好だったとし、通期営業利益が同証予想545億円を上回ったことを評価した。日本企業のIT投資需要が強いことを踏まえ、同証による19年5月期営業利益予想を565億円から585億円、来期を586億円から611億円に増額。目標株価は8300円から8600円に引き上げた。

  ニッパツ(5991):6.3%安の1015円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」、目標株価を1100円から950円に下げた。高付加価値製品を納入している車種の販売不振が影響し、シートの受注環境の悪化は想定以上と分析。仮に貿易摩擦で完成車輸出が減少した場合の影響も受けやすいとした。

  牧野フライス製作所(6135):4.5%安の832円。SMBC日興証券は投資判断を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」、目標株価を1530円から1100円に下げた。2019年3月期に入ってからも受注は堅調だが、前年のハードルが高い下期には前年同期比減少に転じると予想。受注鈍化局面の工作機械株のバリュエーションは切り下がる傾向にあるとも指摘した。

  久光製薬(4530):2.6%安の9490円。3-5月期の営業利益は前年同期比12%減の45億円程度になったもようと27日付日本経済新聞が報じた。医療用の消炎鎮痛剤「モーラステープ」が薬価引き下げや後発薬の台頭で苦戦、広告宣伝費の増加も重荷となったという。

  山崎製パン(2212):6.4%高の2966円。みずほ証券は、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に2段階上げ、目標株価を2100円から3700円に見直した。物流コスト高を販売価格に転嫁する同社の価格政策の転換に対し、株式市場の評価は現状十分ではないと指摘。7月1日出荷分からのパン類値上げを業績予想に反映、18年12月期営業利益は会社予想360億円を下回る357億円を予想するが、市場コンセンサス335億円に業績停滞は反映済みと判断した。

  トリドールホールディングス(3397):4.1%高の2695円。ハワイのローカルフード「Poke(ポケ)」専門店を展開する米国のポケワークス社に出資し、グループ化すると発表した。トリドールが目標とする25年度に世界6000店舗体制を実現するための出資。

  栗田工業(6370):4.4%高の3190円。SMBC日興証券は、投資判断を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」、目標株価を3800円から4000円に上げた。利益率が高い超純水供給事業での国内新規案件獲得などを織り込み業績予想を増額。同事業は顧客工場の稼働が始まれば長期的に安定した収益が見込まれるストックビジネスであり、液晶、半導体関連投資のピークアウト懸念が強い中でも来期にかけて2桁営業増益が可能とみる。

  ロイヤルホールディングス(8179):5%高の3020円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を3050円から3600円に上げた。外食産業全体の課題である人手不足への対応策として、他社に先駆け省人化投資に取り組む高い先見性を評価、ブランドの源泉的位置付けの「ロイヤルホスト」の堅調な既存店売り上げトレンドの継続見通し、競合ホテル企業に比べた株価の出遅れ感も判断の引き上げ理由に挙げた。

  アイ・ピー・エス(4390):27日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)し、公開価格3900円に対して初値は71%高の6670円となった。フィリピンでケーブルテレビ事業者向けの国際通信サービスの卸、マニラ首都圏でオフィスや住居向け光インターネットサービスを提供。日本でも音声通信事業や在留外国人が対象の人材紹介・派遣事業を展開する。終値は6160円。

  プロパティデータバンク(4389):27日に東証マザーズに新規株式公開し、公開価格1780円に対して初値は2.3倍の4100円となった。不動産・施設などの運用管理に関するクラウドサービスを提供する。日本生命保険やケネディクス不動産投資顧問など約800社、10万件以上の導入実績があり、金融や不動産などの民間企業、官公庁・自治体が顧客。終値は3400円。

  エーアイ(4388):27日に東証マザーズに新規株式公開し、公開価格1000円の2.3倍となる2300円買い気配のまま終了。簡単にナレーションを作成できる音声ファイルソフト「AI Talk 声の職人」など音声合成技術を使ったソリューションを提供。日本語の場合は男女17種類、言語種類は36種類以上あり、豊富な音声ラインアップを合成できる。

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