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車谷会長は再建に意欲、チャレンジ不足と株主-東芝定時総会

更新日時
  • 「テック企業としてどう伸ばすか」、再建策は年内策定へ-車谷氏
  • 東芝メモリの売却益、成長投資より株主還元優先の理由示さず

東芝は27日、海外投資家を引受先とした増資や稼ぎ頭の「東芝メモリ」売却で経営危機を乗り切った後、初めての定時株主総会を開いた。車谷暢昭会長兼最高経営責任者(CEO)は再建に意欲を見せたが、株主からは力強さが感じられないとの声も上がった。

  総会は午前10時から千葉市の幕張メッセで開催。大手銀行出身で4月に就任したばかりの車谷氏は「東芝の製品やサービスは高く評価されていると認識している」などと述べた上で、今後5年間の再建計画となる「東芝ネクストプラン」の年内策定に精力的に取り組む方針を示した。

  質疑応答では株主から、企業の発展には常に新たな取り組みが必要で、その部分で車谷氏ら新経営陣には弱さが感じられるなどと指摘し、考えをただす場面もあった。車谷氏は「テック企業としてどれだけ伸びていけるのか。トップレベルの技術をどう世に出していくのかチャレンジしていかなければならない」と応じた。

  東芝は昨年の第三者割当増資で新たな株主になった投資ファンドなどから株主還元策を求められる中、今月13日、7000億円規模で自社株買いを行う方針を発表。東芝メモリの売却益について成長投資に充てるべきだとの声もある中、総会で経営陣は株主還元を優先した明確な理由は示さなかった。

  売却で得た資金は一気に株主還元に使うのではなく、長期的な企業価値向上のため熟慮するべきではとの意見に対し、綱川智社長兼最高執行責任者(COO)は、株主還元の制度設計として「参考にしながら経営に生かしていきたい」と述べるにとどめた。車谷氏は東芝メモリ売却後に残った22事業について、コスト削減を優先する考えを示した。総会には619人の株主が出席、14人が質問に立ち、昨年より約1時間短い2時間6分で終了した。

(総会の終了を受け内容を差し替えて更新します.)
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