GEがヘルスケア事業をスピンオフ、ベーカー・ヒューズ持ち株放出へ
Phil Serafino、Richard Clough-
戦略見直しを公表、純債務250億ドル前後削減へ
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ヘルスケア事業のスピンオフ完了まで配当は維持

Photographer: Aaron M. Sprecher/ Bloomberg
米ゼネラル・エレクトリック(GE)はヘルスケア事業をスピンオフ(分離・独立)し、傘下に置いていた油田サービス会社ベーカー・ヒューズの持ち株を放出する計画だ。ジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)はGEを電力、航空、再生可能エネルギーに的を絞った企業に生まれ変わらせる狙いがある。
GEは26日、1年をかけた戦略的な見直しを完了したと発表。2020年までに純債務を約250億ドル(約2兆7500億円)前後減らすことも目指すと明らかにした。
ヘルスケア事業は株式20%を放出し、残りはGE株主に分配する。ベーカー・ヒューズについては、2-3年かけて持ち株を売却する。
GEはまた、ヘルスケア事業のスピンオフを進める間、配当を維持すると約束。その後は「同業他社に遜色ない配当政策へとGEの配当を調整する見通し」だとした。
この発表を投資家は好感した。GEの株価終値は7.8%高の13.74ドルと、15年4月以来の大幅高となった。昨年は45%下落し、今年に入ってからも今月25日までに27%下げていた。こうした値下がりを受け、GEは100年余り前から構成銘柄だったダウ工業株30種平均から今週除外された。
ウィリアム・ブレアのアナリスト、ニコラス・ヘイマンは、今回の発表は幾つかの主要資産を現金化する計画を提示しつつ、GE債務を巡る長引く懸念を解消するものだと指摘した。
題:GE to Spin Off Health Business, Divest Baker Hughes Stake (1)、GE Exits Health, Oil as CEO Shrinks Onetime Titan to Save It (1)(抜粋)