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ドル・円は小幅下落、米中貿易摩擦懸念重しも株反発支え-109円後半

更新日時
  • 朝方の109円78銭から一時109円37銭まで下落した後、下げ幅を縮小
  • 現時点でさらに円を買うには材料不足-あおぞら銀

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅下落。米中の貿易摩擦懸念などを背景にリスク回避に伴う円買いが先行した後は、日本株の反発などが支えとなり、徐々に下げ幅を縮小した。

  26日午後3時40分現在、ドル・円は前日比0.1%安の1ドル=109円63銭。朝方に付けた109円78銭から一時109円37銭まで下落した後は下げ渋り、続落して始まった日本株が午後の取引で上昇に転じたのに連れて109円台後半に値を戻した。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、「貿易摩擦懸念が円高方向への圧力になっている」とする一方、「パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前週の欧州中央銀行(ECB)フォーラムで目先の米利上げ継続姿勢を確認しており、ドル・円の基調は上方向」と指摘。「きょうは米国株に連れて朝方に日経平均株価も下押した後、値を戻した。109円ちょうど近辺では何度も買いが入ってきている。悪材料を織り込んで現行水準。現時点でさらに円を買うには材料不足」と語った。

  この日の東京株式相場は小反発。日経平均株価は前日比3円85銭高の2万2342円00銭で取引を終えた。一方、米長期金利はこの日の時間外取引で1ベーシスポイント(bp)上昇の2.89%程度に水準を切り上げている。

  米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)報道によると、中国の習近平国家主席は21日、主に米欧の世界的企業の最高経営責任者(CEO)グループに対し、同国が米国の通商措置に反撃する計画だと語った。

  一方、ナバロNTC委員長は25日、29日までに発表される外国からの対米投資の制限に関する米財務省報告書は、市場が予想しているほど広範囲のものではないと示唆した。

ナバロ米NTC委員長発言に関する記事はこちらをご覧ください。

米財務省報告書に関する記事はこちらをご覧ください。

  あおぞら銀の諸我氏は、「トランプ米大統領も中間選挙に勝つことが目的であれば、米国株に悪材料になる動きが出てくると方向性を変えてくる可能性がある。最悪のリスクオフまでは行かないと思う」と指摘し、「貿易摩擦に関する新たな悪材料が出なければ109円台を維持できる」との見方を示した。  

ドル・円相場の推移

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、変わらずの1ユーロ=1.1704ドル。一時1.1720ドルと14日以来のユーロ高・ドル安水準を付ける場面があった。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、ユーロ・ドルに関して、「ユーロ・ショートの局面は終わった」としながらも、ECBによる利上げ後ずれ観測から「急いで買い戻さなくてもよいとの見方。ユーロは買い戻し方向だが、ペースは鈍化という感じ」と述べた。

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