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新興市場の痛手深まる、ゴールドマンとシティは貿易戦争を警告

  • 米国上場の新興国資産ETF、先週の資金流出は約1年ぶり高水準
  • 新興国市場でリスクオフ環境が定着-ゴールドマン

世界の大手マネーマネジャーの一部が新興国市場に悲観的となりつつある。貿易摩擦の深刻化を背景に、新興国通貨は今月、米大統領選挙以降で最悪のパフォーマンスとなっている。

  通商対立の悪化が世界的なリセッション(景気後退)の引き金になると中国と欧州が警告を発する中、ゴールドマン・サックス・グループは新興国通貨でのオーバーウエートのポジションを減らしつつあるとし、一段と「守りの」スタンスが好ましいと指摘。トランプ政権が先週、中国製品2000億ドル相当に追加関税を適用すると警告したことは、貿易戦争のリスクを高め、新興国市場での「リスクオフ」環境につながったと分析した。

  シティグループも新興国資産への投資マネーの流入が減少すると警告。モルガン・スタンレーは新興国資産の投資判断を引き下げ、米ドル高のリスクや貿易面の脅威拡大を理由に挙げた。

Trade Woes

  事情に詳しい複数の関係者によると、米政府は一連の報復関税に続く形で、中国の対米投資への精査強化の可能性という新たな戦端を開くことを検討している。こうした中、途上国や特定の新興国に投資する米国上場の上場投資信託(ETF)からの資金流出は先週、33億8000万ドル(約3700億円)と、約1年で最高に達した。

  ウニクレディト・バンクのクロスアセット担当ストラテジスト、エリア・ラトゥーガ氏は22日付のリポートで、「貿易の著しい減速は世界の成長見通しを大きく悪化させ、高リスク資産に影響を及ぼす」と指摘。新興国市場は「特に影響を受けやすい」と記した。

原題:Emerging-Market Pain Deepens as Goldman, Citi Warn on Trade War(抜粋)

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