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6月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ユーロが上昇、米国株安と米中貿易摩擦がドルを圧迫

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルがじり安の展開。米国株の下げに加え、米中の対立が貿易戦争に発展するとの懸念が広がり、ドル売りが優勢になった。ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長がトランプ政権の通商政策は誤解されており、投資を制限する計画はないと話すと、円は急速に伸び悩んだ。

  ドル指数は3日続落。ただ、ムニューシン財務長官のツイートを受け、下げ渋る場面もあった。同長官は米重要産業分野への投資の精査を強化する計画について、中国に照準を定めているとする報道を「誤った、偽ニュース」だと非難。「中国に限定したものではなく、われわれのテクノロジーを盗もうとする全諸国が対象になる」と指摘した。

  主要10カ国ではユーロの上げが目立った。米10年債利回り低下のほか、ナバロ氏の発言を受け、円に代わってけん引役となった。

  ニュージーランド・ドルや豪ドル、カナダ・ドルは世界的な成長懸念や商品価格の広範な下げ、新興市場通貨の軟調に圧迫された。S&P500種株価指数は月初からの上げを全て失った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.1%低下。ドルは対円で0.2%下落の1ドル=109円77銭。対ユーロでは0.5%安の1ユーロ=1.1704ドル。

  ユーロは対ドルで3日続伸。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのバシリアウスカス・リトアニア中銀総裁は、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「現在の見通しから、(来年)秋にさらなる措置について議論する可能性が考えられると思う」と述べた。これを背景に欧州の国債利回りが上昇した。ECBのプラート理事はポルトガルのエスプレソ紙とのインタビューで、金利は必要な限り現水準にとどまる語った。

  商品価格の下落を背景に豪ドルは米ドルに対して0.4%下落。中国人民銀行(中央銀行)が一部銀行の預金準備率引き下げを発表したがあまり材料視されなかった。中国と欧州連合(EU)は貿易摩擦がエスカレートすれば、世界をリセッション(景気後退)に追い込む恐れがあると米国を批判した。

欧州時間の取引

  ユーロはロンドン時間朝方の売り局面から回復したが、戻りを維持するのに苦戦した。プラート理事の発言はハト派的と解釈された。
原題:Euro Advances as Trade Spat Weighs on Greenback: Inside G-10(抜粋)
Euro Wavers as Shorts Need Fresh Strong Impetus: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が大幅安、貿易摩擦激化を警戒

  25日の米株式相場は下落。貿易を巡る緊張の高まりからS&P500種株価指数は4月初め以降で最大の下げとなった。トランプ大統領が主要同盟国に対する保護主義的な姿勢を強め、中国や欧州は報復措置を講じる方針を示している。そうした状況が相場全体の重しとなった。

  • 米国株は大幅安、貿易巡る緊張の高まりを懸念
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.88%
  • 原油先物相場は下落、北海ブレントが1%超える下げ
  • NY金は値下がり、相場は現在下落トレンドにあるとの見方

  S&P500種は一時2%安となったが、ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長の発言に反応して終盤にやや下げを縮めた。ダウ工業株30種平均は終値で200日移動平均を下回った。この日最も売られたのはテクノロジー株で、ナスダック100指数は2.2%の下げとなった。

  米財務省が、中国による技術投資を制限する案を提示するとの報道を受け、株価は世界的に下落。ただナバロNTC委員長は、経済専門局CNBCで、制限を設ける計画はないと述べ、米主要株価指数は終盤に下げを縮めた。

  S&P500種株価指数は前週末比1.4%安の2717.07。ダウ工業株30種平均は328.09ドル(1.3%)下げて24252.80ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.88%。

  原油市場では、ロンドンICEの北海ブレント先物が1%を超える下げとなった。石油輸出国機構(OPEC)と一部非加盟国による増産合意について、サウジアラビアとロシアが実質的には日量100万バレル近く増えるとの考えを示したことが手掛かり。OPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は先日、日量100万バレルの名目増産で暫定合意。ただ一部加盟国は、実質的な増産は日量70万バレル程度になるとの見方を示していた。ロンドンICEの北海ブレント8月限は82セント(1.1%)安の1バレル=74.73ドルで終了。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は50セント(0.7%)下げて68.08ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。CMCマーケッツのチーフストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏(シドニー在勤)は「相場は現在、下落トレンドにある」と指摘。インフレの兆候は見られず、逃避需要がほとんどないことから、価格を支える要素はあまりないようだと説明した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%安の1オンス=1268.90ドルで終了した。

  ナバロ氏は25日にダウ平均が大きく下げる中、CNBCとのインタビューで、「米国を妨害するいかなる国に対しても投資制限を課すという計画はない。政府の計画は異なる」と発言。「われわれが世界に投資制限を課そうとしているという考えは無視していただきたい」と述べた。
原題:Trade Tensions Rattle U.S. Stocks, Dollar Weakens: Markets Wrap(抜粋)
Crude Slips After Biggest Exporters Pledge Production Increases
PRECIOUS: Gold’s ‘Death Cross’ Pattern Signals Bears in Control
Navarro Seeks to Calm Investor Concerns on Trump’s Trade Policy

◎欧州債:イタリア債大幅安、通商対立懸念でドイツ債は限定的な上げ

  25日の欧州債市場では、イタリア債が大幅安。統一地方選挙の決選投票で反移民政党の「同盟」に強い支持が集まったことを嫌気した。ドイツ債は通商対立激化への懸念で上昇幅を一時縮小したが、その後一定の上げを回復した。
  ロンドン時間午後の取引では、米国債相場も手がかりとなった。通商対立の懸念が続く中で米国株は売られ、債券は上昇。

  スペインは銀行団を通じ、10年債を発行する計画を発表。

  英国は26日に2037年9月償還債を22億5000万ポンド発行する予定。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.33%、スペイン10年債利回りは変わらずの1.36%、イタリア10年債利回りは11bp上昇の2.80%。
原題:Bund Gains Capped as Trade Fear Ebbs; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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