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BIS:銀行、リーマンと同様の手法使い規制クリアか-リポート

  • 決算時の年4回だけレバレッジが制限に収まるよう装っている可能性
  • 金融の安定性にマイナスの影響、市場アクセル妨げ金融政策を阻害も

国際決済銀行(BIS)は24日、年次経済リポートを発表し、2008年に経営破綻した米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが借り入れに関して活用していたのと同じような手法を銀行が使い、年4回だけ規制当局の定めた制限にレバレッジが収まるよう装っている可能性があると指摘した。

  リポートでは、通常四半期末に設定されている決算発表が近づくのに当たり、銀行がレポ取引を使って資産を小さく見せていると分析。こうした慣行によって、資本をエクスポージャー額で除したレバレッジ比率を押し上げ、規制上の要件をクリアしていると報告することが可能になっていると論じた。

  BISは「レポ市場における粉飾は重大であることがデータで示されている。米マネー・マーケット・ミューチュアル・ファンド(MMF)のデータからは、四半期末の数値に基づくレバレッジ比率の報告が行われている国・地域を中心に、顕著な循環的パターンが見られる」とコメントした。

  その上で、こうした慣行の結果、「レバレッジ比率は年4回要件がクリアされるだけの存在となりかねず、プルデンシャルな有用性が減じる」と説明。金融の安定性にマイナスの影響を及ぼすほか、市場へのアクセスを妨げたり、金融政策の実行を阻害したりすると警告した。

  BISによれば、銀行がレバレッジ比率の報告を開始した15年前半以降、ユーロ圏の銀行が行っているレポ取引高の変動の規模が拡大。昨年の場合、約350億ドル(約3兆8500億円)だったものが年末には1450億ドル余りに膨らんだとしている。

原題:Banks May Be Using Lehman-Style Trick to Disguise Their Debt(抜粋)

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