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トルコ大統領選:エルドアン氏が勝利宣言-強権体制確立へ

更新日時
  • アナトリア通信が開票率99%超時点でエルドアン氏が53%得票と報道
  • 最大野党の大統領候補インジェ氏は敗北を認める

24日投開票のトルコ大統領選で、現職のエルドアン大統領が勝利を宣言した。選挙後に同国は議員内閣制から実権型の大統領制に移行し、大統領は強大な権限を手にすることになる。同時に行われた総選挙でもエルドアン氏率いる与党連合が勝利した。

Turkey Goes To The Polls In Close Run Election

イスタンブールの与党・公正発展党本部前で国旗を振る群衆(24日)

写真家:Kostas Tsironis / Bloomberg

  アナトリア通信によると、開票率99%以上の段階で得票率はエルドアン氏が53%、最大野党・共和人民党(CHP)のインジェ氏が31%。選挙管理委員会はまだ公式選挙結果を公表していないが、エルドアン氏が勝利したことを認めた。

  エルドアン大統領はイスタンブールで、喜びに沸く支持者らに、「われわれは選挙での対立を忘れるべきだ」と呼び掛けた。その後、空路でアンカラに移動した大統領は、大統領公邸のバルコニーから勝利演説を行い、トルコ国民は「成長と発展、投資」に賛成票を投じたと述べた。

  CHPはアナトリア通信が伝えた結果に異議を唱え、改ざんの証拠があったと主張したが、同党の大統領候補インジェ氏はハルクテレビへのメールで敗北を認めた。ただ、大統領選は「公正な争い」ではなかったと述べた。選挙期間中、国営放送局は他の陣営と比べて極端に長く大統領陣営の情報を流したほか、非常事態宣言が続いていたため、政府は大統領に批判的な人たちを黙らせることができた。

  政治リスク分析を手掛けるコンサルティング会社テネオ・インテリジェンスの共同社長、ウォルファンゴ・ピッコリ氏(ロンドン在勤)は電子メールで、選挙結果は「独裁体制へのトルコの移行過程の最後の一歩だ」と指摘した。

  2003年から国政のトップに君臨してきたエルドアン氏は選挙戦で、国内の混乱時には政治の継続を重視すべきだと訴えた。トルコは同氏の下で急速な経済発展を遂げてきたが、この数カ月、失速の兆候がみられている。大統領が利下げを主張して中銀と対立する中、トルコ・リラは急落し、資本は逃避した。

  今年に入ってブルームバーグが調査する17の主要通貨全てに対し下落しているトルコ・リラは選挙結果が伝えられる中、25日早朝のアジア時間に上昇した。イスタンブール時間25日午前3時30分(日本時間同9時30分)時点でドルに対し1.1%高の1ドル=4.62トルコ・リラ。

  国会(一院制、定数600)議席を争った総選挙の得票率は与党・公正発展党(AKP)主導の政党連合が54%、主要野党連合が34%、クルド人中心の国民民主主義党(HDP)が12%となった。これにより、与党連合は国会で過半数議席を得ることになるが、AKP単独で過半数を得られるかは連合を組む民族主義政党次第となる。

原題:Erdogan Election Triumph Takes Turkey Into Era of One-Man Rule(抜粋)

(3段落目に最大野党候補の敗北宣言などを追加して更新します.)
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