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債券下落、20年債入札控え売り圧力-日本株安・円高で下値は限定的

更新日時
  • 長期金利は0.03%、新発20年債利回りは0.5%にそれぞれ上昇
  • 20年債、入札前に利回り0.5%割れで売り需要-パインブリッジ

債券相場は下落。20年利付国債入札を翌日に控えて売り圧力が掛かった。一方、世界的な貿易摩擦を巡る懸念を背景にリスク回避の動きがくすぶっていることから、下値は限定的となった。

  25日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.03%に上昇。新発20年物の164回債利回りは0.5bp高い0.50%で推移した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「20年債は入札前に利回りが0.5%を割り込んだ水準では売っておきたいという動きが出やすい」と指摘。一方で、この日の国内市場で株安・円高が進むなど「結局、超長期債の需給懸念より、リスクオフという外的要因の方が勝って、債券を売った市場参加者が心配になってしまうような展開にもなっている」と言う。

新発10年債と20年債の利回り推移

  財務省は26日に、20年利付国債の価格競争入札を実施する。発行予定額は前回と同じ1兆円程度で、164回債のリオープン発行となる見込み。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、20年債入札について、「利回り的にはやや警戒感があるものの、幅広い投資家の需要が一番多い年限なので、波乱はないだろう」と予想。入札結果を受けて「大きく相場の方向感やレンジ感が変わると想定している参加者はほとんどいないだろう」とみる。

リスク回避圧力

  この日の東京株式相場は続落。米国が欧州連合(EU)に対し自動車関税の賦課を示唆したことを受けて世界的な貿易摩擦の拡大が警戒され、日経平均株価は前週末比178円68銭(0.8%)安の2万2338円15銭で引けた。外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=109円台前半と、11日以来の水準までドル安・円高が進んだ。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前週末比で横ばいの150円85銭で取引を開始。一時は150円82銭まで下落したものの、結局は1銭高の150円86銭で引けた。

  岡三証の鈴木氏は、「海外情勢は相変わらず米国の貿易摩擦問題がどう影響するか見えづらい。投資家が動かない一番の要因になっているのではないか」とみている。

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新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債取引なし
5年債取引なし
10年債0.03%+0.5bp
20年債0.50%+0.5bp
30年債0.71%+0.5bp
40年債取引なし

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