ドイツ自動車株が下落、トランプ大統領の20%関税ツイートで

  • トランプ氏は欧州メーカーに対し「ここ(米国)で生産しろ!」
  • 貿易戦争のリスクがより現実的になりつつある-LMCシュスター氏
Photographer: SeongJoon Cho/

22日のドイツ株式市場で同国自動車メーカーの株価が下落。トランプ米大統領が、欧州連合(EU)から輸入する自動車全てに20%の関税を賦課する可能性に言及したことが嫌気された。

  トランプ大統領はこの日、欧州の自動車メーカーは「ここ(米国)で生産しろ!」とツイート。このツイートを受けて、フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、BMWの株価は値下がりした。また米国市場でも、ゼネラル・モーターズ(GM)など米メーカーが上げを縮める展開。世界各国による関税賦課の影響を受けるとの懸念が広がった。

  トランプ氏はツイッターで、「米国と偉大な米企業、労働者に対し、EUが昔から設けている関税や貿易障壁を踏まえ、そうした関税や障壁が早急に取り除かれない場合、われわれは米国に入ってくるEUの自動車全てに20%の関税をかける。ここで生産しろ!」と述べた。

  調査会社LMCオートモーティブのジェフ・シュスター上級副社長(予測担当)は、トランプ大統領のツイートの前に、貿易戦争のリスクがより現実的になりつつあるとの認識を示した。

  シュスター氏は「数週間前の時点では、貿易に関するこれらの問題は徐々に消えていくとわれわれは考えていた」としつつ、「いま目にしているのは、自動車メーカーの生産システムや利幅に極めて破壊的な影響をもたらす動きだ」と述べた。

  BMWとダイムラーは四半世紀にわたり米国で生産している。BMWは1994年にサウスカロライナ州スパータンバーグで生産を開始した。ダイムラーはアラバマ州タスカルーサでスポーツタイプ多目的車(SUV)の「GLE」やセダン「Cクラス」などを生産している。昨年には同地に10億ドル(約1100億円)を投じ電気自動車の生産を開始する方針も明らかにした。

  VWはテネシー州チャタヌーガでセダン「パサート」やSUV「アトラス」などを生産している。

原題:Trump’s Tariff Tweet Sends Daimler, BMW Shares Careening (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE