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シタデルの絶好のチャンスに-伊政治情勢で金利スワップに取引殺到

  • 5月24日に扱ったスワップ取引の想定元本は約250億ドルと過去最高
  • 同社は20年までにプライマリーディーラーに指定されることを期待

ヘッジファンド運営会社シタデルのマーケットメーク(値付け業務)部門シタデル・セキュリティーズのポール・ハミル氏は、先月のイタリア政治のメルトダウンで市場を覆ったような混乱を顧客に望んだわけではないが、金利スワップ取引業者として同社の本当の強みを示すには、絶好の機会となった。

  イタリアの政治的混乱で同国の債券利回りがユーロ導入以来で最も大きく上昇し、米国債やドイツ国債といった安全な投資先に資金が逃避する中で、金利リスクの取引に投資家が殺到し、ケネス・グリフィン氏が創業したシタデル・セキュリティーズは、同社が扱ったスワップ取引の想定元本が1日としては過去最高を記録した。最近になってよりニッチな分野に業務を拡大する同社にとっては、そのコンセプトをある意味で実証する機会としても役立った。
  
  シタデル・セキュリティーズの債券・為替・商品(FICC)グローバル責任者を務めるハミル氏はニューヨークオフィスで行われたインタビューで、「そのような局面では、トレードが必要な時に誰がそこにいたかが顧客の記憶に残る。ボラティリティーが非常に低く、われわれの強みを示すことが時として難しい環境の下で、われわれは過去数年にわたりこのビジネスを育ててきた。毎日起こってほしいとは望まないだろうが、そのような日々はわれわれの仕事が注目を浴びるために役立つ」と語った。

  シタデル・セキュリティーズは5月24日に扱ったスワップ取引の想定元本が約250億ドル(約2兆7500億円)に達し、2014年にデリバティブ(金融派生商品)のマーケットメークを開始して以来で最高となった。今はスワップ取引に重点を置いているが、同社は将来プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)となることを目指しており、ハミル氏は20年までに指定されることは可能との見方を示した。

Italy's Episode

原題:Citadel Securities Has Swaps-Trading Bonanza in Italy Chaos (1)(抜粋)

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