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米ボーイング、中国の航空機市場でリード失う恐れ-米中貿易摩擦で

  • 中国政府は米国の追加関税に対する報復措置の選択肢を検討中
  • 今週末から仏首相が北京訪問-エアバス機契約で合意目指す見通し

常に競合関係にある米ボーイングと欧州のエアバスへの発注について、中国は長年にわたり均衡を保つ努力をしてきた。しかし、ボーイングはトランプ米大統領の貿易政策のために世界2位の航空市場である中国でわずかなリードを失うリスクがある。

  トランプ大統領が中国からの輸入品500億ドル(約5兆5000億円)相当への追加関税を発表し本格的な貿易戦争に突入する恐れが強まる中で、中国の習近平国家主席は報復措置の発動を求める圧力にさらされている。習主席の戦略の手掛かりはフランスのフィリップ首相が今週末から4日間の日程で北京を訪問する際に明らかになる可能性がある。同首相はエアバスA320の180機余りの契約について合意を目指す見通し。

  180億ドル相当の発注が確定すれば、中国には効果的な報復の選択肢があるという強いシグナルを米国に送ることになる。北京にある政府系シンクタンク、中国電子信息産業発展研究院の航空研究員、ジン・ウェイ氏によると、中国は今後の発注でエアバスを選好する可能性が高い。

  ジン氏は「大型機をエアバスに発注することで、中国には他に選択肢があり、米国との貿易摩擦を恐れていないと米国への警鐘を鳴らすことになる」と述べた。

Slender Lead

Airbus, Boeing almost neck and neck in China

Source: CAPA Fleet Database

Note: Active fleet for Boeing 1,638, Airbus 1,577, Embraer 104, Bombardier 43, Others 84

  フィリップ首相の側近が政府の方針を理由に匿名を条件に語ったところによると、エアバス機を巡る協議は継続中。契約が来週締結されるかどうかについては言及を避けた。

  エアバスの担当者は、航空機のニーズについて顧客と常に協議していると述べ、外交についてはコメントしないとした。ボーイングはコメントを控えている。

原題:Boeing Risks Losing China Lead as Trump and Xi Clash Over Trade(抜粋)

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