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UBS元トレーダーの追放処分は「悲劇」と雇用審判所-訴えは退ける

  • フセイン氏はFCAによって金融業界からの追放処分を受けた
  • LIBOR操作で上級幹部にあまり注意が向けられなかったと審判所
UBSグループの元トレーダー、アリフ・フセイン氏

UBSグループの元トレーダー、アリフ・フセイン氏

Photographer: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg
UBSグループの元トレーダー、アリフ・フセイン氏
Photographer: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg

スイス最大の銀行UBSグループの元トレーダー、アリフ・フセイン氏は、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の操作に関与した疑いを巡り、英金融行動監視機構(FCA)によって金融業界からの追放処分を受けた。同氏はこれを不服として訴えを起こしたが、ロンドンの雇用審判所はその主張を認めなかった。

  20日に公表された決定によれば、UBSで英ポンド金利デスクの責任者を務めたフセイン氏について、個人としてはLIBORを操作していなかったが、FCAの聴取の際に「確かにミスリードがあった」と審判所は認定。その一方で、審判官らは同氏が金融業界から永久追放されるべきでないとの見解を示し、FCAがジュニアトレーダーを調査対象とする一方、上級幹部にあまり注意が向けられなかった事実に困惑させられると指摘した。

  審判官らは「われわれはフセイン氏がとことん悪い人間だと考えておらず、その意味で今回のケースは同氏にとって悲劇だ。フセイン氏は当時UBSでどちらかといえば若手に属するトレーダーであり、非常に短い期間に行われた限られた数のチャットに関連し、調査対象となった。これに対し、UBS内部ではLIBORの操作が広く横行し、その最終的な責任は上級幹部が負う」と意見表明した。

  LIBOR操作を巡り刑事責任を問われたトレーダーらは、問題を起こした銀行の上級幹部が罰せられることなく逃げおおせる事実に決まったように言及する。バークレイズの元トレーダー、スティリアノス・コントグラス被告は再審中のツイートで、「 SENIOR(法律家を含む)の誰かが収監されるまで何も変わらず、それまではジュニアバンカーがスケープゴートにされ続けるだろう。それが現実だ」と主張した。

  UBSからのコメントは、これまでのところ得られていない。

原題:Ex-UBS Trader Loses Appeal as Judges Call Case a ‘Tragedy’ (1)(抜粋)

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