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【NY外為】ドル下落、貿易巡る米中間の緊張の悪化を懸念

更新日時
  • ダイムラーが貿易摩擦を理由に業績予想を引き下げ
  • ポンドは上げに転じる、8月英利上げ観測の台頭で

21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。金融市場では貿易を巡る米中間の緊張が貿易戦争に発展するとの懸念が強まっており、米国株も値下がりした。

  ブルームバーグのドル指数は一時0.4%低下と、2週間で最大の下げ。ドルは主要10通貨の大半に対して値下がりした。

  貿易面では、ドイツのダイムラーが今年の利益見通しを下方修正し、米国製自動車に対する中国の報復関税で中国販売台数が下振れすると説明した。米中貿易摩擦激化を理由に業績予想を引き下げたのは、主要企業の中で同社が初めて。

  この日は米国株も軟調。S&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均ともに値下がりした。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。ドルはユーロに対しては0.3%安の1ユーロ=1.1605ドル。対円では0.3%下げて1ドル=109円99銭。

  貿易問題では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、貿易摩擦が経済成長を脅かしかねないとの見解を示し、調査先から「投資や人員採用の延期決定について耳にしている。これは初めてのことだ」と具体的な事例を挙げて説明した。一方でロス米商務長官は、パウエル議長の発言に関する質問に答える形で、「経済が破壊されつつあると考えている人は、何も分かっていない」と述べた。

  中国は21日、トランプ米大統領による最新の関税警告が実体化した場合、反撃するとあらためて表明。インドも欧州連合(EU)に続いて米国製品への報復関税を発動する。一方で、米政権では一部当局者が中国との協議再開を目指しているとも報じられた。

欧州時間の取引

  イングランド銀行(英中央銀行)の政策決定を受けて、それまで軟調だったポンドが反転した。英中銀は政策金利の据え置きを発表。チーフエコノミストのホールデン氏が予想に反し利上げ支持に回ったことを受け、8月の利上げ確率が急上昇した。

  金融政策委員会(MPC)は政策金利を0.5%で据え置くことを6対3で決定。ホールデン氏がマカファティー、ソーンダース両氏とともに0.25ポイント利上げを主張した。ホールデン氏が大勢と反対の票を投じたのは2014年に中銀に加わって以来初めて。

原題:Dollar Dips With Stocks as Trade Concerns Simmer: Inside G-10(抜粋)
Euro Meets Gamma Trading, Pound Boosted on BOE Vote: Inside G-10

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