コンテンツにスキップする

6月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、貿易巡る米中間の緊張の悪化を懸念

  21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。金融市場では貿易を巡る米中間の緊張が貿易戦争に発展するとの懸念が強まっており、米国株も値下がりした。

  ブルームバーグのドル指数は一時0.4%低下と、2週間で最大の下げ。ドルは主要10通貨の大半に対して値下がりした。

  貿易面では、ドイツのダイムラーが今年の利益見通しを下方修正し、米国製自動車に対する中国の報復関税で中国販売台数が下振れすると説明した。米中貿易摩擦激化を理由に業績予想を引き下げたのは、主要企業の中で同社が初めて。

  この日は米国株も軟調。S&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均ともに値下がりした。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。ドルはユーロに対しては0.3%安の1ユーロ=1.1605ドル。対円では0.3%下げて1ドル=109円99銭。

  貿易問題では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、貿易摩擦が経済成長を脅かしかねないとの見解を示し、調査先から「投資や人員採用の延期決定について耳にしている。これは初めてのことだ」と具体的な事例を挙げて説明した。一方でロス米商務長官は、パウエル議長の発言に関する質問に答える形で、「経済が破壊されつつあると考えている人は、何も分かっていない」と述べた。

  中国は21日、トランプ米大統領による最新の関税警告が実体化した場合、反撃するとあらためて表明。インドも欧州連合(EU)に続いて米国製品への報復関税を発動する。一方で、米政権では一部当局者が中国との協議再開を目指しているとも報じられた。

欧州時間の取引

  イングランド銀行(英中央銀行)の政策決定を受けて、それまで軟調だったポンドが反転した。英中銀は政策金利の据え置きを発表。チーフエコノミストのホールデン氏が予想に反し利上げ支持に回ったことを受け、8月の利上げ確率が急上昇した。

  金融政策委員会(MPC)は政策金利を0.5%で据え置くことを6対3で決定。ホールデン氏がマカファティー、ソーンダース両氏とともに0.25ポイント利上げを主張した。ホールデン氏が大勢と反対の票を投じたのは2014年に中銀に加わって以来初めて。
原題:Dollar Dips With Stocks as Trade Concerns Simmer: Inside G-10(抜粋)
Euro Meets Gamma Trading, Pound Boosted on BOE Vote: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株下落、ダイムラーが貿易摩擦で利益予想下げ

  21日の米株式相場は下落。アジアと欧州の株安に追随した。ドイツのダイムラーが米中貿易摩擦を理由に今年の利益見通しを下方修正したことで、世界貿易・経済見通しに対する不安が高まった。米国債は株安を背景に、幅広い年限で買いを集めた。

  • 米国株は下落、ダイムラーが貿易摩擦を根拠に利益予想下方修正
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.90%-株安背景に
  • NY原油は反落、OPECが比較的大幅な増産決める見通し
  • NY金は続落、フィラ連銀景況指数を受けて米追加利上げ予想強まる

  オンライン小売業者からの売上税徴収を州や自治体に認める米最高裁判所の判断を受けてアマゾン・ドット・コムやイーベイなどの銘柄が売られ、S&P500種株価指数は下げ幅を拡大した。ダイムラーの利益予想下方修正で自動車株や、エネルギー株も下げた。一部のホワイトハウス関係者が対中関税が発効する前に米中間の通商協議を再開させようとしていると遅い時間に伝わり、日中安値から値を戻した。

  S&P500種は前日比0.6%安の2749.76。ダウ工業株30種平均は196.10ドル(0.8%)下げて24461.70ドルと、8営業日続落。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.90%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反落。22日の石油輸出国機構(OPEC)総会で比較的大幅な増産が決まる可能性が高まってきた。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、OPECと同盟国はより多くの原油を市場に供給するべきだと述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は17セント(0.3%)安の1バレル=65.54ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.69ドル安の73.05ドルで終了。

  ニューヨーク金先物相場は3日続落。フィラデルフィア連銀製造業景況指数(先行き)の販売価格が大幅上昇し、米金融当局による追加利上げ観測を強めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1オンス=1270.50ドルで終了。

  朝方、州・自治体によるネット小売業者への課税を可能にする最高裁判断を受けたハイテク株の急落でリスクオフとなり、米国債が買われた。米国債はドル下落にも支えられ、日中高値付近で終わった。
原題:Stocks Drop as Daimler Warning Revives Trade Angst: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally as Stocks Drop; Dollar Slide Further Underpins
Oil Slides as Saudis Press on With Higher OPEC Output Proposal
PRECIOUS: Gold Falls 3rd Day as Data Bolsters Case For Fed Hikes
Highest Factory Gauge Since 1988 Hints of U.S. Inflation: Chart

◎欧州債:イタリア債が急落、政治リスク響く-英国債持ち直す

  21日の欧州債市場では、ドイツ債が堅調。イタリア債はユーロに懐疑的な2議員が議会委員会の要職に指名されたことを受け、中期債を中心に大きく売られた。

  イングランド銀行金融政策委員会の政策金利据え置き決定は6対3、チーフエコノミストのホールデン氏が利上げを主張。英国債はいったん下落したが、その後持ち直した。

  ドイツ10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.33%、スペイン10年債利回りは9bp上昇の1.34%、イタリア10年債利回りは18bp上昇の2.73%。
原題:Politics Hurt BTPs, Gilts Bounce; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)


(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE