コンテンツにスキップする

新興国市場に青信号が点灯、現地通貨建て債は「買い」-ゴールドマン

  • 幅広い「ベータ」の観点から特に新興市場国の現地通貨建て債を選好
  • 「アンデストリオ」のコロンビア、ペルー、チリの通貨が魅力的

ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらは、新興国市場の資産は最近厳しい局面を迎えたものの、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の多くはなお健全であるとし、これらの現地通貨建て債の購入を勧めている。

  ゴールドマンによると、新興諸国に対する認識は米当局の金融引き締めに対して抵抗力があると見られていた第1四半期から、第2四半期は脆弱(ぜいじゃく)へと、この数週間で180度変わったもようだ。ただ、特別な経済問題を抱えるアルゼンチンやトルコのような国を除き、新興諸国はグループとしては「健全」と見受けられるという。  

  ニューヨークとロンドンのストラテジスト、ザック・パンドル、カマクシャ・トリベディ両氏は20日のリポートで、「安定的かつ潜在成長率を上回る世界経済の成長、緩やかなペースでの米利上げ継続というベースシナリオの下では、米ドルはG10および新興市場通貨に対して弱含むだろう」と予想。「幅広い『ベータ』の観点から、われわれは米ドル建て以外の資産、特に新興市場の現地通貨建て債を選好する」と記した。
            

Recovery Coming?

  2018年下期の見通しで、両ストラテジストは以下を選好:

  • チリ・ペソ
  • ペルー・ソル
  • コロンビア・ペソ
  • 南アフリカ共和国・ランド
  • カナダ・ドルとオーストラリア・ドルに対する米ドルのショート

           
  世界経済が好調な局面で米ドルはアンダーパフォームする傾向があるというのがゴールドマンのポイントで、両ストラテジストは最近の減速を「ほぼ自然な流れ」と見ている。第2四半期に見られた米ドルのアウトパフォームは、減税が織り込まれた影響だという。

  上で挙げた中でもゴールドマンは、「アンデストリオ」の通貨は商品価格の回復に出遅れている上、政治的リスクもおおむね後退したとして、特に魅力的だと指摘。カナダ・ドルと豪ドルは、成長モメンタムと交易条件の改善、両国の金融政策の見通しから恩恵を受けるとみる。南ア・ランドは利回りが比較的高めの通貨の中で「好ましい選択肢」だと分析している。

原題:Goldman Says Emerging Markets Are Flashing Green, Buy Local Debt(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE