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MS&AD社長:ベトナムでの生保進出が課題、「ポテンシャルある」

MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、少子化などの影響で伸び悩む国内保険事業の打開に向け、既存の海外事業拡大に加え、新たにベトナムでの生保事業進出が必要と見ている。

President and CEO of MS&AD Insurance Group Holdings Yasuyoshi Karasawa

柄澤康喜社長

Source: MS&AD Insurance

  同社は東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要各国で損保収入保険料3位以内を目指しており、柄澤康喜社長はブルームバーグとのインタビューで「インドネシアとベトナムの強化が課題になる」と話す。インドネシアは既に生損保を展開しているが、ベトナムは損保のみ。同社長は「将来のポテンシャルや日本との関係を含めると、ベトナムは生保を展開するにも悪い国ではない」という。

  MS&ADの海外展開では16年の英アムリン、17年のシンガポールのファーストキャピタルなど損保会社買収が相次いだ。インドネシアやマレーシア、インド、スリランカの生保にも出資するなど、アジアに積極展開している。スイス再保険によると、同社長が強化地域に挙げたインドネシア、ベトナムの両国は生命保険料の伸び率が高い上、保険普及率がそれぞれ2%程度と低く、人口増や経済成長次第で市場拡大が見込める。

  MS&ADは21年度末までに、海外事業からのグループ修正利益を全体の38%、金額では1170億円を計画。このうち自律的(オーガニック)成長は1050億円程度と想定している。22年度以降は海外比率をさらに50%に高めることを目指しており、海外企業の買収についても「M&Aありきではないが、適正な価格で良い先があれば積極的にやっていきたい」と話す。

  買収先は「共通価値を持てる企業文化を持ち、引き受けリスクの地域分散が図れ、持続的な成長モデルが描ける相手」が条件。そのほか、提携先の出資比率の引き上げや、既存の子会社や出資先の合併・再編の可能性もあるという。

  日本国内では3メガ損保に集約したように、「ASEANは保険会社の数が多く、これから再編統合が起こる」と予想。「再編の機会を捉えながら、今のポジションを維持拡大していく」と意欲を示す。

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