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世界が気付いた待ったなしの難題-プラスチックごみはどこへ行くのか

  • 世界最大の資源ごみ輸入国の中国が購入禁止を2017年に発表
  • これまでリサイクルされたプラスチックは生産全体のわずか9%

プラスチックごみが貴重な資源だと考えている人はほとんどいない。それでも中国は使い古しのポリ袋やペットボトル、包装材、容器などを大量に輸入。データ集計開始の1992年以後で、1億600万トン、金額にして576億ドル(約6兆3700億円)相当を買い取ってきた。

  中国政府は昨年、もう十分だと表明。つまり資源ごみの輸入禁止を発表したのだ。そしてこれがいかに大きな問題であるかということを、世界各国はようやく認識した。

 

China's Had Enough of Your Plastic

  国連の世界貿易データを新たに分析した米ジョージア大学研究チームのリポートによれば、2030年までに推計1億1100万トンの使用済みプラスチック製品をどこかに埋めるか、それともリサイクルするかする必要がある。あるいは全く製造しないかだ。同チームは17年時点で累計83億トンのプラスチック製品が生産されたと昨年報告。その膨大さは全く想像し難い。

Plastic Waste ash Imports

プラスチック廃棄物

Photographer: Tomohiro Ohsumi

  プラスチック廃棄物は、全体の5分の4近くが埋められ、10分の1が燃やされる。毎年、何百トンというプラスチックごみが海に漂い、ビーチや北太平洋の広大な海域を汚している。これまでリサイクルされたプラスチックは生産全体のわずか9%だ。

  16年に出たプラスチック廃棄物全体の半分以上に当たる740万トンを引き受けたのが中国だった。その国がもう購入しないと17年に明らかにした。

A New Glut of Old Plastic

  中国の需要と比べるとずっと小さいが、インドやベトナム、マレーシアなどもプラスチックごみを輸入している。ベトナムは最近、国内の港湾での処理が追い付かないとして輸入を停止した。
 
  ジョージア大のリポートは、プラスチックの廃棄量は現在、効果的に処理できる能力を超えており、その量は増えるばかりだとしている。「大胆で新しいアイデアや管理戦略がなければ、現在のリサイクル率ではもはや対応できないだろう」との結論だ。

原題:China Just Handed the World a 111-Million-Ton Trash Problem(抜粋)

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