コンテンツにスキップする

ドル・円は上昇、FRB議長発言や米鉄鋼関税適用除外で-110円後半

更新日時
  • 午後に一時110円76銭と15日以来のドル高・円安水準
  • 5月21日に付けた111円40銭を狙える雰囲気-SBI証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円台後半に上昇した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派発言を受けた米長期金利の上昇や米国の鉄鋼輸入関税の一部適用除外などを背景にリスク回避の動きが和らぎ、ドル買い・円売りが優勢となった。

  ドル・円相場は21日午後3時16分現在、前日比0.3%高の110円68銭。朝方に付けた110円33銭から水準を切り上げ、午後に一時110円76銭と15日以来のドル高・円安水準を付けた。

  SBI証券IFAビジネス部の相馬勉部長は、「米経済は悪くない。FRBと他中銀とのスタンスが違うので、当面は資金がドルに向かうしかない」と指摘。「ドル・円は、111円台に一回乗せれば、110円台で底値固めとなる。5月21日に付けた111円40銭を狙える雰囲気」と述べた。

  パウエルFRB議長は20日、欧州中央銀行(ECB)主催フォーラムで講演し、米経済の持続的な成長軌道を維持するための利上げの正当性を主張した。これを受け、米長期金利は同日4bp上昇の2.94%程度で引けた後、21日の時間外取引では一時2.95%近くまで上昇している。

  また、米商務省は20日、鉄鋼輸入制限措置として発動した追加関税の適用除外製品の第1弾を公表。国産品で代用できず、国家安全保障上の懸念がないと認定した日本とベルギー、中国、ドイツ、スウェーデンからの42件の輸入が適用除外の対象となる。

米国の鉄鋼輸入関税の適用除外に関する記事はこちらをご覧ください

ドル・円相場の推移

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.3%安の1ポンド=1.3137ドル。一時1.3130ドルと昨年11月14日以来のポンド安・ドル高水準を付けた。英中央銀行イングランド銀行はこの日、金融政策委員会を開く。市場では金融政策の据え置きが見込まれている。また、カーニー総裁はロンドンで講演する。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、ポンド・ドルについて、「目先の下値めどは昨年10-11月ごろの1.3000ドル近辺、上値めどは1.3250ドル近辺」と見込んでいる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE