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米国発の貿易摩擦が最大の懸念材料、世界の主要中銀の認識

  • パウエル議長「見通しに疑問を抱く必要性を生じさせかねない」
  • 日銀総裁、東アジアのサプライチェーンに間接的影響も
パウエル議長

パウエル議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
パウエル議長
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

貿易摩擦の激化は企業の信頼感を損ない始め、世界の経済成長を脅かしていると、世界の主要中央銀行が警告した。

  欧州中央銀行(ECB)がポルトガルのシントラで主催した公開討論会で、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「通商政策の変化は見通しに疑問を抱く必要性を生じさせかねない」と語った。「投資の先送り、雇用の延期といった決定が初めて聞かれるようになった」と続けた。

  ECBのドラギ総裁は景気への影響を測るのは現時点では時期尚早だとしながらも、企業と個人の信頼感が侵食されるのを懸念し始めていると述べた。金融政策への影響を見極めるには時期尚早だが、「楽観する理由はない」と言明した。

  貿易摩擦と保護主義については過去から学ぶべき教訓があり、「どれも非常にネガティブなものだ」と指摘。現在表面化しつつある一連の対立は「われわれの間で定着した多国間の枠組みを損なう」と付け加えた。

  日本銀行の黒田東彦総裁は、東アジアのサプライネットワークに間接的な影響が及ぶ可能性を指摘。米中の正常な通商関係が戻ることを心から望むとし、日本にとって重大な関心事だと述べた。

原題:U.S. Trade Brawls Get Top Central Bankers Worried for Growth (1)(抜粋)

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