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6月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円下落-FRB議長発言を受けた米国債利回り上昇で

  20日のニューヨーク外国為替市場では、米国債相場の動きと関連性の強い通貨が下落。大量の社債発行や株式相場の上昇、主要中央銀行トップの発言を受けて米国債利回りが上昇したことが手掛かり。

  円は値下がり。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言などを受けて、米10年債利回りが上昇したことが材料視された。米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.94%。

  カナダ・ドルは5営業日続落。金相場の下落が手掛かり。また貿易面でのリスクからカナダ銀行による利上げの見通しも後退している。

  欧州時間に一時大きく下げたユーロは、ショートカバーが入り下げを縮めた。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1574ドル。ドルは対円で0.3%高の1ドル=110円36銭。米ドルはカナダ・ドルに対して0.2%高の1米ドル=1.3310カナダ・ドル。

  ポルトガルのシントラで開かれたパネル討論会では、主要中銀のトップらは慎重ながらも楽観的な見通しを示した。貿易政策の投資への影響に懸念を示しつつも、成長やインフレ率の上昇を予想した。出席者は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁、日本銀行の黒田東彦総裁、オーストラリア準備銀行のロウ総裁。

  黒田総裁は、量的緩和政策の下で日本経済が顕著に回復したとし、インフレ期待が突如として上昇するとはみていないと述べた。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロがやや荒い動きを見せた。ECB政策委員会メンバ-のビルロワドガロー仏中銀総裁は書簡で、ECBの初回利上げは「2019年の夏」になる可能性があると指摘。これを受けてユーロは一時それまでの下げを埋めた。その後、自身の見解は6月14日の会合後に公表された金利ガイダンスに沿ったものだと明確に説明した。

  一方でECB政策委員会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ユーロについて、欧米の金融政策正常化のペースの違いから「ドルに対して大幅に下落する展開になっている」と述べた。これに反応し、ユーロは1.1537ドルまで急速に下げた。
原題:Yen and Loonie Drift Lower as Treasury Yields Climb: Inside G-10(抜粋)
Euro Whipsaws on ECB Comments as Trade Fears Ease: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ナスダックが最高値更新、ハイテク株に買い

  20日の米株式市場ではS&P500種株価指数とナスダック総合指数が反発。貿易摩擦への懸念が弱まる中でテクノロジー株が上伸した。米国債は長期ゾーンを中心に反落した。

  • 米国株はS&Pとナスダックが反発、ハイテク株買われる
  • 米国債は反落、長期債中心に-10年債利回り2.94%に上昇
  • NY原油は反発、OPEC合意楽観する発言や予想以上の米在庫減で
  • NY金は続落、0.3%安の1オンス=1274.50ドル

  S&P500種は4営業日ぶりに上昇し、ナスダック総合は過去最高値を更新。個別ではフェイスブックの株価が200ドルを突破した。米中貿易摩擦を巡り警戒感が高まっていた市場に、この日は落ち着きが戻った。米ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)は前日、米中政府の論調のエスカレートは単なる交渉戦術だとの見方を示した。

  S&P500種は前日比0.2%高の2767.32。ナスダック総合は0.7%上昇し7781.51。一方、ダウ工業株30種平均は42.41ドル(0.2%)下げて24657.80ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.94%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反発。石油輸出国機構(OPEC)総会を週内に控え、加盟国が合意に達することに前向きな見方をサウジアラビアのファリハ石油相とイランのザンギャネ石油相が示した。米週間統計で在庫が予想以上に減少したことも相場を押し上げた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は1.15ドル(1.8%)高の1バレル=66.22ドルで終えた。7月限はこの日が取引最終日だった。一方、ロンドンICEの北海ブレント8月限は34セント安の74.74ドルで終了。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1オンス=1274.50ドルで終了。

  米国債は午後に下げ幅を拡大。S&P500種が上昇を維持する中、ウォルマートが160億ドルの起債を実施するなど、投資適格級社債の発行が活発だったことが特に長期ゾーンへの重しとなった。
原題:Tech Rally Drives U.S. Stock Gains as Oil Climbs: Markets Wrap(抜粋)
USTs Trade Heavy Amid Bulky IG Issuance Slate, Stocks Steady
Crude Rises as OPEC Counts Down to Crucial Oil-Production Talks
Trump’s Fickleness Is Dulling Gold’s Appeal, Deutsche Fund Says

◎欧州債:ほぼ横ばい、ECB当局者発言への反応薄く

  20日の欧州債市場では、薄商いの中で欧州国債がほぼ横ばいとなった。ECB当局者の発言や、2019年にECB保有債の償還金再投資が増えるとのリポートがあったが、方向感のない展開が続いた。

  ドイツ30年債入札が再び低調だったことを受け、ドイツ債の利回り曲線はスティープ化。

  英国債は10年物物価連動債の入札後にいったん下げ渋る展開。入札の応札倍率は2.2倍で、前回の1.9倍から改善。

  ドイツ10年債利回りは0.37%で変わらず、スペイン10年債利回りは1bp上昇の1.25%、イタリア10年債利回りは変わらずの2.55%。
原題:EGBs Languish, Bund Curve Steepens; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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