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債券は下落、予想下回る5年入札結果で中期債が弱い-米債安も重し

更新日時
  • 新発2年債と5年債利回りが14日以来の高水準
  • 5年入札、ショートカバーニーズが力強くなかった-SMBC日興

債券相場は下落。米債安の流れを引き継ぎ売りが先行する中、この日に実施された5年利付国債入札が市場予想を下回る結果となったことから、中期ゾーンを中心に売り圧力が掛かった。

  21日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.035%で推移。新発2年物の389回債利回りはマイナス0.135%、新発5年物の135回債利回りはマイナス0.11%と、ともに0.5bp上昇して14日以来の高水準を付けた。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「米金利の上昇などで前場から超長期債が弱めに推移していたが、後場からは入札結果が影響した」と指摘。5年債入札の結果については、「ショートカバーニーズが想定より力強いものではなかったようだ。国庫短期証券の金利水準が切り上がる中、金融機関のマイナス金利回避的な動きも足元では一服している可能性があり、なかなか手前の金利が下がらないと、中期ゾーンを追いかけて買う動きは乏しくなる」と言う。 

新発2年債と5年債の利回り推移

  財務省がこの日に実施した5年利付国債入札は、最低落札価格が101円00銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の101円02銭を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.88倍と、前回の4.22倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は2銭と、前回の1銭から拡大した。

  SMBC日興の竹山氏は、「需給要因などを背景にカーブ上にゆがみが生じている感があったが、今回の入札でいったんは調整が働いた」とみる。

過去の5年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

  20日の米国債相場は下落し、10年国債利回りは前日比4bp高い2.94%程度で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は同日、欧州中央銀行(ECB)政策フォーラムで講演し、「失業率が低く、さらなる低下も見込まれ、インフレ率は当局の目標付近にあり、見通しへのリスクはおおよそ均衡していることを踏まえると、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な引き上げを継続する論拠は強い」と述べた。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.135%+0.5bp
5年債-0.110%+0.5bp
10年債0.035%+0.5bp
20年債0.505%+0.5bp
30年債0.715%+0.5bp
40年債0.865%+0.5bp
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