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ドル・円は小幅高、米中貿易摩擦警戒も中国の市場対策期待-110円前半

更新日時
  • 日米金利差も支え、109円86銭を下値に一時110円25銭まで反発
  • 中国当局の市場対策期待がリスク選好度の支えに-三菱UFJ信託

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円台前半で小じっかり。米中貿易摩擦に対する警戒感はくすぶる一方で、中国株安に対する当局の対策への期待が支えとなった。

  ドル・円相場は20日午後4時1分現在、前日比0.1%高の110円19銭。取引序盤は米中貿易摩擦を懸念したリスク回避の動きから円が買われ、一時109円86銭まで下落。その後は米中貿易摩擦への懸念から前日に急落した中国株が持ち直したのに連れて、110円25銭まで反発する場面が見られた。

過去20日間のドル・円相場

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替課の池島俊太郎課長は、中国当局による市場鎮静化措置への期待から、「上海総合指数がプラス圏を回復し、日本株も上昇したことでリスクセンチメントが持ち直し、ドル・円の上昇を後押しした」と説明。また、米中貿易摩擦で中国が人民元安で対抗することへの警戒もあった中で、「人民元の中心レートが、市場が予想するほど元安水準に設定されなかったことも市場の安心感につながった」と語った。

  中国人民銀行の易綱総裁は19日、貿易を巡る米中の対立激化を受けて急落した中国本土株について、すべての金融政策手段を包括的に活用していくと表明。同日に3.8%安だった上海総合指数は、20日の取引で前日比プラス圏で推移している。人民元の中心レートはこの日、前日比0.6%のドル高・元安となる1ドル=6.4586元に設定された。

中国株の動きについてはこちら

  NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は、ドル・円相場について、今年残り2回の米利上げが見込まれる中、「貿易摩擦に関して新しい材料が無ければ、日米金利差が相場を下支えする」と指摘。ただ、「貿易摩擦への漠然とした不安が投資家心理を冷やしている」とした上で、「自律的な反発局面ではリスクポジションを落としておきたい意図が働く。こうした状況は今しばらく続きそう」との見方を示した。

米中の貿易摩擦についてはこちら

  米中の通商問題について、三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、「市場はトランプ大統領のやり方に慣れてきており、米中の応酬だけで株価は大きく崩れてはいない」と指摘。その一方で「二大大国の輸入関税の規模を考えると、世界経済への影響という話になり、リスクオフで株安の材料」とし、「どこまで本気にして良いのか、米中の応酬の行方を見極める必要がある」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.1564ドル。ユーロ・円相場は0.1%安の1ユーロ=127円43銭で推移している。

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