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米国債逆イールドなら全損あり得る仕組み商品、ドイツ銀から今月登場

  • ドイツ銀が8日設定した1年物証券、逆イールドなら元本全額損失も
  • 表面利率は無条件で19%と高水準-「スティープナー」の一種
Trading On The Floor Of The NYSE As Stocks Drop While Investors Turn on Banks
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Trading On The Floor Of The NYSE As Stocks Drop While Investors Turn on Banks
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国債イールドカーブ(利回り曲線)の右肩上がりに賭ける新たな金融商品が、個人投資家向けに今月登場した。右肩下がりの逆イールドという想定外の結果となれば、投資全額を失いかねないリスクの高い証券でもある。

  約60万ドル(約6600万円)相当のこの証券の価格は、ドイツ銀行が今月8日に設定。1年物の表面利率は無条件で19%。ただし元本の満額償還には、利回り曲線が今から1年後に逆イールドになっていないとの条件が付く。この商品は、ウォール街の金融機関が過去数年販売してきた「スティープナー」と呼ばれる仕組み商品の一種。同商品は当初は利率が高水準で固定されるが、その後は長短金利差に連動する変動利率となり、ここ1年のように利回り格差が平たん化すると利率が極端に低くなる。逆イールドともなれば、ゼロクーポンとなる。

  このため、こうした証券を買う行為は、利回り曲線が右肩上がりを維持するのに十分な成長率とインフレ率を米経済が達成するとの強気な見方を示唆する。だが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が先週に政策金利を引き上げ、追加利上げを年内あと2回実施する方針を示すと、利回り曲線のフラット化は2007年以来の水準まで進行し、賭けのリスクは高まったように見受けられる。

Slumping Toward Inversion

  証券の目論見書によると、1年後に2年債利回りが30年債利回りを20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回っていれば、投資家は投じた資金の半分をあきらめなければならない。40bpともなれば、全額を失うことになる。ドイツ銀の広報担当、オレインカ・ファダフンシ氏は証券についてのコメントを控えた。

  ノーザン・トラスト・アセット・マネジメントの債券責任者、コリン・ロバートソン氏はFOMCが「あと2回の利上げを年内に決定すれば、逆イールドになるのは避けられないと思う」と、15日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語っていた。

原題:Wall Street’s Fresh Way to Bet Against Yield Curve Inversion (1)(抜粋)

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