コンテンツにスキップする
Photographer: Kiyoshi Ota
cojp

欧州周縁国債になお強気の日本投資家、先月の下落は過剰反応との声も

  • イタリアとスペインは戦略上重要、中長期でポジティブ-AMOne
  • イタリア10年債利回り、3%が一つの重要なポイントに-野村AM
Euro banknotes of various denominations are arranged for a photograph in Soka City, Saitama Prefecture, Japan, on Wednesday, Aug. 29, 2012. The euro was 0.5 percent from the highest level in eight weeks versus the yen after European Central Bank President Mario Draghi said it's in Germany's interest to consent to extraordinary steps to preserve the single currency.
Photographer: Kiyoshi Ota

イタリアの連立政権樹立を巡る混迷を背景に、5月下旬から6月初めにかけて大きな混乱に見舞われたユーロ圏の国債市場。一時パニック的な売りを浴びたイタリアやスペインの国債相場が新政権誕生を受けていったん落ち着きを取り戻した中で、日本の投資家はこれらの欧州周縁国債に対する強気な見方を維持している。

イタリアの新政権誕生に関する記事はこちらをご覧ください

嵐はいったん鎮静化

アセットマネジメントOne運用本部債券運用グループの伊藤祐介外国債券担当ファンドマネジャー:

  • イタリアとスペインはベンチマークの中でもウエートが大きく、運用上でも戦略上重要。中長期的に考えて、スペイン、イタリアは非常にポジティブにみている
  • 今の利回り水準は中長期的に魅力的。短期的にもイールドカーブの形状が動いており、収益の源泉に
  • ユーロ圏、EUの統合というプロジェクトそのものは、緊張と緩和を繰り返しながら、長期的に統合に向かっていくと考えている。市場は反応し過ぎだと思っている

三井住友トラスト・アセットマネジメントリサーチ運用グループ長でチーフファンドマネジャーの栗木英明氏:

  • スペインについては、シングルA格になった時点で公募のファンドに入れた。これをさらに増やす方向でいる
  • スペインは政治的安定感がある中で、イタリアのとばっちりを受けている面もあり、そういう意味で妙味がある
  • 新しく投資する人はボラティリティーが落ち着くまで少し待つ。絶対水準的にも下がっているためだが、リスクの取れる投資家はスペインやイタリアに向かう動きもあるだろう

野村アセットマネジメント運用調査本部の榊茂樹チーフストラテジスト:

  • イタリア、スペインの国債利回りについて、対独スプレッドがかなり大きくなっており、為替ヘッジベースで投資をする魅力はそれなりに出てきている
  • イタリアはある種、大き過ぎてつぶせない。緊張が高まり、イタリア国債利回りが上がるかもしれないが、上がったところはいい買いの機会
  • 伊10年国債利回りは3%がポイント。この金利水準は伊経済にとってネガティブ。政府としても財政拡張に向かいにくくなる。
  • 一方、2%割れでは財政拡張に向かいやすくなる。2~3%のレンジで3%に近づけば買いのチャンスで、2%を割るような状況になると売ってもいい
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE