AI活用で人間の役割減るも選ばれし運用者は輝き増す-マークス氏

  • インデックスファンド台頭とコンピューター取引が進む中での考察
  • パッシブ戦略への資金流入続くがアルファもたらす運用者の需要続く

ハワード・マークス氏

Photographer: Christopher Goodney/Bloomberg
Photographer: Christopher Goodney/Bloomberg

資産家で投資会社オークツリー・キャピタル・グループの共同会長を務めるハワード・マークス氏は、インデックスファンドの台頭とコンピューター主導の取引で金融市場における人間の役割は減るものの、一部の選ばれた運用者が能力を発揮する余地がかえって生まれるとみている。

  18日付の17ページにわたるメモでマークス氏は、パッシブ運用の広がりとクオンツ戦略、人口知能(AI)活用という3つの業界トレンドを分析。パッシブ運用について同氏は、上場投資信託(ETF)を含むインデックス商品には引き続き資金が流入すると予想。これが手数料やトレーディング費用、エラーの減少という恩恵を投資家にもたらす一方、成績は一部のアクティブ運用者が上回り、そうした運用者の需要は残るとの見通しを示した。

  マークス氏は顧客に宛てた書簡で、「肝心な点は、パッシブ運用という知恵は皮肉にも、一部のアクティブ運用の成績に左右されるというところだ。アクティブ投資が完全に退けられ、全てのアクティブ投資の取り組みがストップすれば、パッシブ投資は無分別となり、アクティブ運用による優れたリターンの機会が再び訪れる」と述べた。

  同氏は機械学習による取引執行能力が進む中、人間の役割が必要との見方に強気だ。「コンピューターに、最も優秀な投資家と同等のことができるとは思わない」と記し、「コンピューターやAI、ビッグデータは投資家が知識を増やし、より良いクオンツ的判断をする一助にはなるが、コンピューターに創造性やテイスト、識別力、判断力が備わるまで、アルファをもたらす投資家の役割は残ると思う」と付け加えた。

原題:Howard Marks Looks Ahead to Markets With Reduced Role of People(抜粋)

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