6月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:資源国通貨が下落、保護貿易懸念などでリスク敬遠

  18日のニューヨーク外国為替市場では、資源国通貨が逃避通貨に対して下落。ハイテク株が反発したにもかかわらず、保護主義的な貿易や移民政策を巡る政治的な対立への懸念が強まった。

  スイス・フランが主要10通貨の中で最も強く、円も広範に上昇した。一方、スウェーデン・クローナや豪ドルなどリスクに敏感な通貨は下落した。石油輸出国機構(OPEC)の増産規模が小幅なものにとどまるとの思惑から、原油相場が上昇。新興市場の弱さを背景に資源国通貨は下げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比1%未満の下落。ドルは対円で0.1%下げ1ドル=110円55銭。対ユーロでも0.1%下げて1ユーロ=1.1623ドル。

  アトランタ連銀のボスティック総裁は今年通年の利上げ回数について、なお3回を選好しているとし、金利の中立水準は2.25-3.00%との見方を示した。さらに、貿易摩擦が企業の楽観に悪影響を与えていると発言した。

  移民政策を巡るドイツの危機は重要な節目に入った。メルケル首相は連立パートナーであるキリスト教社会同盟(CSU)が求めた、6月末までに移民政策で合意にこぎ着けるとの期限を受け入れた。トランプ米大統領はドイツ国民が「自国の指導者に背を向けつつある」と述べた。

  英上院が欧州連合(EU)離脱に関する重要法案を否決し、ポンドは軟調。20日とみられる下院での採決が離脱交渉の結果を左右する可能性がある。

欧州時間の取引

  ユーロは軟調。欧州中央銀行(ECB)がハト派に傾いていることに加え、ドイツの移民政策を巡る危機や貿易懸念が圧迫した。
原題:Commodity Currencies Hold Losses as Shares Recover: Inside G-10(抜粋)
Euro Declines Amid German Tension and Risk Aversion: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500が続落、OPEC控え原油は反発

  18日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が続落。保護主義政策を巡る米中対立の悪化が懸念される中、アジア・欧州市場で株安となった流れを引き継いだ。米原油先物は、週内に石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて反発。米国債は材料難で小動きだった。

  • 米国株はS&Pとダウ続落、貿易摩擦で下げたアジア・欧州株に追随
  • 米国債は小動き、材料難で-10年債利回り2.91%
  • NY原油は反発、OPEC総会での増産規模見極める展開
  • NY金は反発、1280ドル台-安全逃避買いで

  エネルギー、ソフトウエアなどの銘柄が値上がりしたことで、S&P500種は日中安値からは値を戻した。一方、電気通信サービス株は下げが目立った。この日、ストックス欧州600指数は2営業日続落、前週末15日からの2日間の下げは3月以来最大となった。

  S&P500種は前週末比0.2%安の2773.75 。ダウ平均は103.01ドル(0.4%)下げて24987.47ドル。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.91%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は反発。OPEC加盟国は原油生産を向こう数カ月、日量30万-60万バレル増やす妥協案を協議していると報じられた。一方、エクアドルのカルロス・ペレス炭化水素相はロシアとサウジアラビアが日量150万バレルの増産を提案していると述べた。市場では増産規模を見極める展開になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は79セント(1.2%)高の1バレル=65.85ドル。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.90ドル上昇し75.34ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。前週末15日は2016年以降で最大の下げを記録していた。RJOフューチャーズのストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は電話インタビューで「金曜に売られ過ぎており、今では金の安全逃避買いが見られる」と指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%上昇し、1オンス=1280.10ドルで終了。

  この日は貿易問題が再び投資家の最大の関心事となった。アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、デービッド・ジョイ氏はリポートで、「週遅くに貿易を巡る緊張が高まり、政策が比較的落ち着いている状態が破られた。交渉の時間はまだある。だが、中国との貿易戦争に向かう容赦ない流れが大きくなった」と指摘した。

  米国債相場では、独バイエルの150億ドル相当の起債が明らかになる中で5年債と30年債の利回り差が拡大、イールドカーブがスティープ化した。
原題:U.S. Stocks Slip as OPEC Outlook Supports Crude: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Steady, Long End Lags Ahead of $15b Bayer Deal Price
Oil Climbs as OPEC Producers Discuss Size of Output Increase
PRECIOUS: Gold Rebounds After Plunge as Trade Woes Clip Equities

◎欧州債:イタリア債が上昇、ドラギECB総裁の講演控え薄商い

  18日の欧州債市場では、薄商いの中でイタリア債が上昇。引け後にはドラギECB総裁の講演が控えている。ECB政策に対する見通し修正が続く中で、ドイツ債利回り曲線には終盤、スティープ化の圧力がかかった。

  ドイツ債とイタリア債の取引量は10日平均と比べてそれぞれ65%、50%。スペイン政府は21日予定の国債発行を85億ユーロと発表。今週の供給予定は総額約220億ユーロ。

  ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの0.40%、同国債先物9月限は2ティック低下の161.15、スペイン10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.25%、イタリア10年債利回りは6bp低下の2.55%。
原題:Long-End EGB Decline Breaks the Calm; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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